京都府で保健師に転職する方法。京都府職員・京都市職員の採用試験と給料相場を解説
「京都府で保健師として働きたいけれど、府職員と京都市職員でどう違うのかわからない」「採用試験はいつ、どこで受けられるの?」——京都府は京都市という1つの政令指定都市を抱えるため、公務員保健師の場合は採用の枠組みが「京都府職員」と「京都市職員」に分かれているのが特徴です。この記事では、京都府で保健師として働く際の選択肢、直近の採用試験の要項、給料相場を一次情報とあわせて整理して解説します。

京都府で保健師として働く4つの選択肢
京都府内で保健師資格を活かして働く場合、主に次の4つの就業先があります。
- 京都府職員(本庁・保健所等): 本庁や府内の保健所で、保健師業務を担当
- 京都市職員: 京都市が政令指定都市として独自に採用試験を実施し、市内の保健所・保健センター等で母子保健・地域保健などの業務を担当
- その他市町村職員: 福知山市・舞鶴市・宮津市など京都市以外の市町村が個別に採用試験を実施
- その他企業・学校等の保健師: 産業保健師・学校保健師として企業や学校で勤務する
同じ「京都府内で働く保健師」でも、府職員・京都市職員・その他市町村職員は採用試験の実施主体が異なる別の枠組みです。まずはこの違いを押さえておきましょう。
京都府職員の保健師採用選考試験
京都府によると、令和8年度京都府職員(保健師)採用選考試験の概要は次のとおりです。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 採用予定人員 | 10名程度 |
| 職務内容 | 本庁、京都府保健所等 |
| 受験資格 | 昭和61年4月2日以降生まれで、保健師免許を有する者(取得見込みを含む) |
| 申込期間 | 令和8年4月15日(水)〜5月26日(火)正午(インターネット申込) |
| 選考方法 | 1次の筆記試験は実施されず、書類審査・面接により選考 |
| 採用予定日 | 令和9年4月1日 |
募集内容・日程は年度によって変わるため、次年度の申込を検討する場合は最新の情報を京都府職員採用案内ページで必ず確認してください。
京都市職員の保健師採用試験
京都市は京都府とは別に、政令指定都市として独自の採用試験を実施しています。令和8年度試験(6月試験区分)の概要は次のとおりです。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 募集人数 | 約15名 |
| 申込期間 | 令和8年5月8日(金)〜5月28日(木) |
| 1次試験 | 令和8年6月21日(日)(立命館大学衣笠キャンパス[京都市北区]等で実施) |
京都市はこのほかに、免許・資格職等を対象とした試験区分(令和8年度は8月7日(金)〜9月4日(金)に申込受付)も別途実施しています。保健師がどの試験区分に含まれるかは年度によって変わるため、志望する場合は京都市職員採用専用ホームページで受験案内(PDF)を確認してください。
その他市町村職員の保健師採用
京都府内では、福知山市・舞鶴市・宮津市・八幡市・京田辺市・木津川市・伊根町・和束町・与謝野町・京丹波町など、京都市以外の市町村も個別に保健師を募集することがあります。たとえば福知山市は「保健師、看護師の両方の資格を有する方」を条件に約3名程度を募集するなど、市町村ごとに条件・募集人数が異なります。志望する市町村がある場合は、各自治体の人事担当課のホームページで個別に募集状況を確認する必要があります。
看護師等修学資金は保健師も対象になる点に注意
大阪府や兵庫県では看護師等修学資金の対象が看護師・准看護師・助産師の養成課程に限定され保健師が対象外となっていますが、京都府の「京都府看護師等修学資金」は保健師・助産師・看護師・准看護師の養成課程が対象に含まれています。京都府北部地域や200床未満の病院・診療所・介護老人保健施設等の対象施設に一定期間従事すると返還が免除される仕組みで、経済的理由で修学が困難な学生の支援制度として利用できます。保健師養成課程の学生で学費支援を検討している場合は、他府県と条件が異なる点を踏まえたうえで、京都府の公式ページで詳細を確認するとよいでしょう。

企業・学校等の保健師という選択肢
公務員試験を経ずに京都府内で保健師として働く道として、企業の医務室・健康管理室での産業保健師や、私立大学の保健センター、私立学校の保健教諭といった求人もあります。保健師の仕事内容や適性については資格を取って看護師から人気の高い保健師になるための転職でも解説しています。
給料相場
厚生労働省 職業情報提供サイト「job tag」に掲載された令和7年賃金構造基本統計調査によると、保健師全体(全国)の平均年収は551万4,000円(平均年齢42.4歳)です。有効求人倍率は1.02倍(令和6年度、ハローワーク求人統計データ)となっています。
京都府職員・京都市職員・その他市町村職員の保健師の給与は、地方公務員の給料表(医療職給料表等)に基づいて決定され、地域手当が加算されます。ただし、実際の初任給・年収額は年度・職務経験年数・勤務先の自治体によって変動するため、応募時には各採用試験要項に記載の給与条件を必ず確認してください。
保健師全体の仕事内容・キャリアパスについては資格を取って看護師から人気の高い保健師になるための転職、看護職全体の求人動向は看護師の有効求人倍率は2.51倍。データで読み解く「今が売り手市場」の理由もあわせてご覧ください。他の都府県での保健師転職を検討している方は大阪府で保健師に転職する方法、兵庫県で保健師に転職する方法、愛知県で保健師に転職する方法も参考になります。
転職のメリット・デメリット
メリット
- 京都府職員・京都市職員いずれも公務員として給与の安定性・退職金制度がある
- 京都府の看護師等修学資金は保健師も対象に含まれており、修学資金を活用しながら保健師を目指しやすい
- 京都市という政令指定都市があり、市内での求人選択肢が比較的多い
デメリット
- 府職員・京都市職員・その他市町村職員で募集要項・試験日程が別々に設定されており、志望先ごとに個別の準備が必要
- 京都市以外の市町村を志望する場合、各市町村ごとに募集の有無・条件を確認する必要がある(福知山市のように看護師資格の併有が条件となる自治体もある)
- 京都市は試験区分が複数あり、保健師がどの区分に含まれるかを年度ごとに確認する手間がかかる
転職で押さえておきたいポイント
希望する勤務先で試験区分を選ぶ
府内の保健所等での勤務でよいなら京都府職員試験、京都市での勤務を希望するなら京都市の採用試験、というように、希望する勤務先に応じてどの試験に申し込むべきかをまず整理しましょう。
申込期間・試験日程を早めに確認する
京都府職員試験は4月中旬〜5月下旬頃に申込期間が設定される年度が多く、京都市も5月上旬〜下旬頃から申込が始まる傾向があります。募集要項の公表を待ってから動くと申込期間を逃すおそれがあるため、志望先の公式ページを定期的に確認することをおすすめします。
公務員以外の選択肢もあわせて比較する
公務員試験のタイミングが合わない場合や、企業・学校保健師の働き方に関心がある場合は、看護師転職サイトに登録して求人を紹介してもらう方法もあります。試験勉強と並行して民間求人の情報収集を進めておくと、転職活動全体の選択肢を広げやすくなります。
この記事の主な情報源
- 京都府「選考試験」(京都府職員(保健師)採用選考試験)
- 京都府「京都府及び府内市町村保健師募集情報」
- 京都市「令和8年度京都市職員採用試験(6月試験)の実施」
- 京都市「令和8年度受験案内」
- 京都府「京都府看護師等修学資金貸付制度について」
- 厚生労働省 職業情報提供サイト「job tag」保健師(令和7年賃金構造基本統計調査、令和6年度有効求人倍率)
制度・募集要項・試験日程は年度により変更されるため、最新の情報は京都府・京都市・各市町村の公式採用ページで必ずご確認ください。
よくある質問
Q. 京都府職員の保健師と京都市職員の保健師は何が違いますか?
採用試験の実施主体が異なります。京都府職員は京都府が採用し、本庁・府内保健所等への配属が中心です。京都市は政令指定都市として独自に採用試験を実施し、市内の保健所・保健センター等に配属されます。募集人数・申込期間・試験日程がそれぞれ個別に設定される点に注意が必要です。
Q. 京都府で保健師として働く場合、必ず公務員試験を受ける必要がありますか?
いいえ、公務員以外にも企業の産業保健師、私立学校・私立大学の保健センター勤務など民間の求人もあります。公務員試験の日程が合わない場合や民間での働き方に関心がある場合は、看護師転職サイトなどを通じて求人を探す方法もあります。
Q. 京都府の看護師等修学資金制度は保健師を目指す学生も利用できますか?
はい、大阪府や兵庫県の同様の制度とは異なり、京都府の「京都府看護師等修学資金」は保健師養成課程の学生も対象に含まれています。京都府北部地域などの対象施設に一定期間従事すると返還が免除される仕組みのため、条件の詳細は京都府の公式ページで確認してください。
まとめ
京都府で保健師として働くには、京都府職員(本庁・保健所等中心)、京都市(政令指定都市)職員、その他市町村職員、企業・学校等の保健師という4つの主な選択肢があります。公務員を目指す場合は、希望する勤務先に応じて府職員試験・京都市の採用試験のどちらに申し込むべきかをまず整理し、申込期間・試験日程を早めに確認することが重要です。また、京都府の看護師等修学資金は他府県と異なり保健師も対象に含まれるため、学費支援を検討している学生は活用を検討してみましょう。公務員試験のタイミングが合わない場合は、看護師転職サイトを使って企業・学校保健師の求人もあわせて比較検討してみることをおすすめします。