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東京都で保健師に転職する方法。東京都職員・特別区職員の採用試験と給料相場を解説

ナースレコナビ編集部

「東京都で保健師として働きたいけれど、都職員と区職員の違いがよくわからない」「採用試験はいつ、どこで受けられるの?」——東京都は求人数の多さから保健師転職の人気エリアですが、公務員保健師の場合は採用の枠組みが「東京都職員」と「特別区(23区)職員」で分かれているため、最初にこの違いを理解しておくことが重要です。この記事では、東京都で保健師として働く際の選択肢、直近の採用試験の要項、給料相場を一次情報とあわせて整理して解説します。

東京都庁を背景に採用試験の案内を確認する保健師のイメージ

東京都で保健師として働く3つの選択肢

東京都で保健師資格を活かして働く場合、主に次の3つの就業先があります。

  • 東京都職員(東京都保健医療局など): 多摩・島しょ地域の保健所や本庁で、精神保健・難病相談、感染症予防対策などを担当
  • 特別区(23区)職員: 各区の保健所・保健センターで、母子保健・地域保健・健康づくり事業などを担当。採用試験は23区共通で実施される
  • 企業・学校・私立大学等の保健師: 産業保健師として従業員の健康管理を行う、または学校医務室・大学保健センターに勤務する

同じ「東京都で働く保健師」でも、都職員と特別区職員は採用試験の実施主体が異なる別の枠組みです。まずはこの違いを押さえておきましょう。

東京都職員(東京都保健医療局)の保健師採用試験

東京都保健医療局が公表している直近の募集要項によると、令和9年4月1日付採用の保健師採用選考の概要は次のとおりです。

項目内容
応募資格昭和62年4月2日〜平成17年4月1日生まれで、保健師免許取得者または令和9年春の国家試験による取得見込者
採用予定人数17人
主な勤務地多摩及び島しょ地域の保健所等
申込期間令和8年3月5日(木)〜5月13日(水)17:00
第1次試験令和8年5月31日(日)
第2次試験第1回:令和8年6月27日(土)、第2回:令和8年6月28日(日)
採用予定日令和9年4月1日(原則)

東京都職員としての保健師は、23区ではなく多摩地域・島しょ地域の保健所等への配属が中心となる点が特徴です。都内23区での勤務を希望する場合は、後述する特別区職員の採用試験が対象になります。募集内容・日程は年度によって変わるため、最新の情報は東京都保健医療局の公式ページで必ず確認してください。

特別区(23区)職員の保健師採用試験

東京23区(千代田区・中央区・港区など)の保健所・保健センターで働く保健師は、各区が個別に採用するのではなく、特別区人事・厚生事務組合(特別区人事委員会)が23区共通の採用試験を一括して実施し、合格者を各区に配属する仕組みになっています。試験区分の一つとして保健師が設定されており、令和7年度試験からは第1次試験が専門試験のみに変更されるなど、内容が年度によって見直されています。

23区のどこで働きたいかが決まっている場合でも、まずはこの共通試験に申し込む必要があります。配属区の希望が通るとは限らない点、試験内容が年度により変更される点は事前に確認しておきましょう。詳細な募集人数・試験日程・給与条件は、特別区人事・厚生事務組合の公式サイトで公表されます。

企業・学校等の保健師という選択肢

公務員試験を経ずに東京都内で保健師として働く道として、企業の医務室・健康管理室での産業保健師や、私立大学の保健センター、私立学校の保健教諭といった求人もあります。都心部にはオフィスが集中しているため、企業内保健師の求人は他県と比べて選択肢が多いのが特徴です。日勤中心で土日祝日休みの求人が多い一方、通勤時間や配属部署によって業務内容の幅に差が出やすい点はメリット・デメリット双方を確認しておくとよいでしょう。保健師の仕事内容や適性については資格を取って看護師から人気の高い保健師になるための転職でも解説しています。

給料相場

厚生労働省 職業情報提供サイト「job tag」に掲載された令和7年賃金構造基本統計調査によると、保健師全体(全国)の平均年収は551万4,000円(平均年齢42.4歳)です。有効求人倍率は1.02倍(令和6年度、ハローワーク求人統計データ)となっています。

東京都職員・特別区職員の保健師の給与は、地方公務員の給料表(医療職給料表等)に基づいて決定され、地域手当が加算されるため、全国平均や他の自治体よりも高い水準になりやすい傾向があります。ただし、実際の初任給・年収額は年度・職務経験年数によって変動するため、応募時には各採用試験要項に記載の給与条件を必ず確認してください。求人サイトの集計データ(参考情報)では、東京都における保健師の平均給与を月給28万円台〜30万円台程度とする調査もありますが、これは公務員・民間を問わない集計であり、一次情報ではない点にご留意ください。

まずは希望条件に合う転職サービスを比較したい方は、看護師転職サイトの比較ランキングも参考にしてください。

保健師全体の仕事内容・キャリアパスについては資格を取って看護師から人気の高い保健師になるための転職、看護職全体の求人動向は看護師の有効求人倍率は2.51倍。データで読み解く「今が売り手市場」の理由もあわせてご覧ください。

転職のメリット・デメリット

メリット

  • 東京都職員・特別区職員いずれも公務員として給与の安定性・退職金制度がある
  • 特別区は23区共通試験のため、複数区の求人動向をまとめて把握しやすい
  • 企業・学校保健師を含めると、都内は求人の絶対数が他県より多く選択肢が広い

デメリット

  • 都職員(多摩・島しょ地域中心)と特別区職員(23区)で勤務エリアの枠組みが異なり、希望エリアによっては両方の試験を検討する必要がある
  • 特別区職員は配属先の区を選べるとは限らない
  • 公務員試験は年1回程度の実施が基本で、申込期間・試験日程が限られる

転職で押さえておきたいポイント

希望する勤務エリアで試験区分を選ぶ

23区内での勤務を希望するなら特別区職員試験、多摩・島しょ地域を含む東京都職員としての勤務でよいなら東京都職員試験、というように、希望エリアに応じてどちらの試験に申し込むべきかをまず整理しましょう。

申込期間・試験日程を早めに確認する

公務員試験は申込期間が数ヶ月間に限定されており、東京都職員試験・特別区職員試験ともに年1回程度の実施が基本です。募集要項の公表を待ってから動くと申込期間を逃すおそれがあるため、東京都保健医療局・特別区人事・厚生事務組合の公式ページを定期的に確認することをおすすめします。

公務員以外の選択肢もあわせて比較する

公務員試験のタイミングが合わない場合や、企業・学校保健師の働き方に関心がある場合は、看護師転職サイトに登録して求人を紹介してもらう方法もあります。試験勉強と並行して民間求人の情報収集を進めておくと、転職活動全体の選択肢を広げやすくなります。

この記事の主な情報源

制度・募集要項・試験日程は年度により変更されるため、最新の情報は東京都保健医療局・特別区人事・厚生事務組合の公式ページで必ずご確認ください。

よくある質問

Q. 東京都職員の保健師と特別区(23区)職員の保健師は何が違いますか?

採用試験の実施主体が異なります。東京都職員は東京都(東京都保健医療局など)が採用し、多摩・島しょ地域の保健所等への配属が中心です。特別区職員は特別区人事・厚生事務組合が23区共通の採用試験を実施し、合格後に各区へ配属されます。23区内での勤務を希望する場合は特別区職員試験が対象です。

Q. 東京都で保健師として働く場合、必ず公務員試験を受ける必要がありますか?

いいえ、公務員以外にも企業の産業保健師、私立学校・私立大学の保健センター勤務など民間の求人もあります。公務員試験の日程が合わない場合や民間での働き方に関心がある場合は、看護師転職サイトなどを通じて求人を探す方法もあります。

Q. 保健師の給料は東京都の方が高いですか?

保健師全体(全国)の平均年収はjob tag(令和7年賃金構造基本統計調査)で551万4,000円です。都職員・特別区職員は地方公務員の給料表に地域手当が加算されるため全国平均より高くなりやすい傾向がありますが、実際の金額は年度・経験年数によって変わるため、各採用試験要項で確認する必要があります。

まとめ

東京都で保健師として働くには、東京都職員(多摩・島しょ地域中心)、特別区(23区)職員、企業・学校等の保健師という3つの主な選択肢があります。公務員を目指す場合は、希望する勤務エリアに応じて東京都職員試験・特別区職員試験のどちらに申し込むべきかをまず整理し、申込期間・試験日程を早めに確認することが重要です。公務員試験のタイミングが合わない場合は、看護師転職サイトを使って企業・学校保健師の求人もあわせて比較検討してみることをおすすめします。

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