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埼玉県で助産師に転職する方法。周産期母子医療センター12か所体制とさいたま市立病院の採用選考

「埼玉県で助産師として転職したいけれど、総合病院・大学病院・クリニックで何が違うのか分からない」「公立病院の採用選考はいつ、どんな仕組みで行われるの?」——埼玉県は東京都に隣接し人口が多い一方、周産期医療の体制整備が近年進められてきた地域で、就業先の種類によって仕事内容や採用の仕組みが大きく異なります。この記事では、埼玉県で助産師として働く際の主な選択肢、さいたま市立病院・埼玉県立病院機構などの採用の仕組み、給料相場を一次情報とあわせて解説します。

埼玉県で助産師として働く主な選択肢

埼玉県内で助産師資格を活かして働く場合、主に次のような就業先があります。

  • 総合周産期母子医療センター: 母体・胎児集中治療管理室(MFICU)やNICUを備え、ハイリスク分娩・新生児医療に対応する高度医療機関(後述のとおり埼玉県内に2施設)
  • 地域周産期母子医療センター: 総合周産期母子医療センターと連携しながら、比較的高度な周産期医療を提供する医療機関(県内に10施設)
  • 市立病院・公立病院の産科病棟: さいたま市立病院・春日部市立医療センター・川口市立医療センター・越谷市立病院など、市町村が設置する病院の産科病棟
  • 埼玉県立病院機構の県立病院: 循環器・呼吸器病センター、がんセンター、小児医療センター、精神医療センターの4病院を運営し、うち小児医療センターがさいたま赤十字病院と連携して総合周産期母子医療センターの一翼を担う
  • 一般病院・産婦人科クリニックの産科病棟: 正常分娩を中心に扱う病院・クリニック
  • 助産院: 助産師が開業し、正常分娩の介助や母乳育児支援、産前産後ケアを行う

まずはハイリスク分娩に携わりたいのか、正常分娩を中心とした地域のお産に関わりたいのかを整理したうえで、就業先の種類を絞り込むとよいでしょう。

さいたま市立病院の助産師採用選考

さいたま市立病院は、地域周産期母子医療センターの指定を受けている市立病院で、看護師・助産師の正規職員採用選考を毎年度実施しています。同院が公表している「令和8年度看護師・助産師(正規職員)の採用選考について」では、次の内容が示されていました。

項目内容
採用予定人員助産師 2人程度(看護師は46人程度)
申込期間令和8年3月18日(水曜日)〜4月7日(火曜日)
選考日令和8年4月25日(土曜日)
選考方法小論文試験・面接試験
採用予定日令和9年4月1日

さいたま市立病院の令和8年度採用選考では、当初4月・6月・8月の3回の選考日が予定されていましたが、採用予定人員に達したため6月・8月の選考は実施されない旨が案内されていました。募集人員が少なく早期に締め切られることもあるため、応募を検討する場合は受験案内の公開時期(例年3月頃)にこまめに公式サイトを確認することが重要です。

なお、越谷市立病院なども助産師・看護師の採用選考を実施しており、こちらは作文試験・面接試験で選考されます。市町村立病院ごとに選考方法・日程が異なるため、複数の病院を併願する場合は日程が重ならないか事前に確認しておきましょう。

埼玉県の医療機関で採用選考の案内を確認する助産師のイメージ

埼玉県の周産期母子医療センターは12か所体制

埼玉県の公表資料によると、埼玉県内の周産期母子医療センターは総合周産期母子医療センター2施設地域周産期母子医療センター10施設の合計12か所体制となっています。

  • 総合周産期母子医療センター(2施設): 埼玉医科大学総合医療センター(川越市)、さいたま赤十字病院・埼玉県立小児医療センター(さいたま市。両施設が隣接し連携して総合センターの機能を担う)
  • 地域周産期母子医療センター(10施設): 川口市立医療センター、深谷赤十字病院、埼玉医科大学病院、独立行政法人国立病院機構西埼玉中央病院、さいたま市立病院、埼玉県済生会川口総合病院、自治医科大学附属さいたま医療センター、独立行政法人国立病院機構埼玉病院、獨協医科大学埼玉医療センター、春日部市立医療センター

総合周産期母子医療センターは、母体・胎児集中治療管理室(MFICU)を含む産科病棟と新生児集中治療管理室(NICU)を備え、24時間体制で母体・新生児搬送を受け入れる医療機関です。地域周産期母子医療センターは産科・新生児科を備えて比較的高度な周産期医療を常時提供します。埼玉県はかつて人口あたりの周産期医療資源が全国的に見て手薄とされてきた経緯があり、地域周産期母子医療センターの新規認定などで体制強化が図られてきました。ハイリスク分娩や新生児医療の経験を積みたい助産師にとって、県内でも川越・さいたま・川口・春日部・越谷など医療圏ごとに指定施設があることは、勤務地の選択肢を考えるうえで参考になります。

給料相場

厚生労働省 職業情報提供サイト「job tag」に掲載された令和7年賃金構造基本統計調査によると、助産師全体(全国)の平均年収は566万7,000円(月収38.9万円、賞与98.8万円)、有効求人倍率は1.25倍(令和7年度、ハローワーク求人統計データ)となっています。

さいたま市立病院や埼玉県立病院機構などの公立病院では、地方公務員またはそれに準じた給料表が適用され、経験年数や役職に応じて昇給する仕組みが一般的です。ただし、実際の初任給・年収額は年度・職務経験年数・勤務先によって変動するため、応募時には各採用選考要項に記載の給与条件を必ず確認してください。求人サイトの集計データ(参考情報)では埼玉県内の助産師求人を月給29万円前後とする例も見られますが、これは公務員・民間を問わない集計であり一次情報ではない点にご留意ください。

まずは希望条件に合う転職サービスを比較したい方は、看護師転職サイトの比較ランキングも参考にしてください。

助産師全体の仕事内容・キャリアパスについては助産師の転職事情を徹底解説!職場の選び方で給与も変わる?、看護職全体の求人動向は看護師の有効求人倍率は2.51倍。データで読み解く「今が売り手市場」の理由、東京都で働く場合との比較は東京都で助産師に転職する方法もあわせてご覧ください。

転職のメリット・デメリット

メリット

  • 総合周産期母子医療センター2施設・地域周産期母子医療センター10施設が県内の複数医療圏に分散しており、勤務地を選びながらハイリスク分娩・新生児医療の経験を積める
  • 東京都に隣接し、都内の勤務先も通勤圏に含めやすいため、住まいを変えずに選択肢を広げられる
  • さいたま市立病院・埼玉県立病院機構などの公立病院は身分が安定し、給料表に基づく昇給が期待できる

デメリット

  • さいたま市立病院の助産師採用は「2人程度」と募集人員が少なく、募集時期を逃す・採用予定人員に達して早期締切となるリスクがある
  • 専門性の高い総合周産期母子医療センターほどハイリスク症例やオンコール対応が多く、勤務負担が大きくなりやすい
  • 公立病院の採用選考は申込期間が3〜4月上旬など短期間に設定されることがあり、スケジュール管理が必要

転職で押さえておきたいポイント

経験を積みたい分野で就業先の種類を選ぶ

ハイリスク分娩や新生児医療の経験を積みたい場合は総合周産期母子医療センターや地域周産期母子医療センター、正常分娩中心で地域のお産に携わりたい場合は一般病院・産婦人科クリニックや助産院というように、自分が積みたい経験に応じて就業先の種類を絞り込みましょう。

公立病院の採用選考は募集時期をこまめに確認する

さいたま市立病院をはじめとする公立病院の助産師採用選考は、受験案内が例年3月前後に公開され、申込期間が短いことが多いため、関心のある病院の採用ページを定期的に確認しておくと応募機会を逃しにくくなります。

公立病院以外の選択肢もあわせて比較する

公立病院の採用時期が合わない場合や、クリニック・助産院での働き方に関心がある場合は、看護師転職サイトに登録して求人を紹介してもらう方法もあります。就業先ごとに扱う症例・オンコール体制・給与条件は異なるため、複数の求人を比較しながら検討を進めることをおすすめします。

この記事の主な情報源

制度・募集要項・指定施設数は年度により変更されるため、最新の情報は各機関の公式ページで必ずご確認ください。

よくある質問

Q. 埼玉県で助産師として公立病院に転職するにはどうすればよいですか?

さいたま市立病院・越谷市立病院・春日部市立医療センターなど市町村立病院の看護師・助産師採用選考や、埼玉県立病院機構の看護職員採用に応募する方法があります。さいたま市立病院の場合は例年3月頃に受験案内が公開され、小論文試験・面接試験で選考されます。募集人員・日程は年度により変わるため、各病院の採用ページで最新の募集要項を確認してください。

Q. 埼玉県の周産期母子医療センターはどのくらいありますか?

埼玉県の公表資料によると、総合周産期母子医療センター2施設と地域周産期母子医療センター10施設の合計12か所体制です。総合周産期母子医療センターは埼玉医科大学総合医療センター(川越市)と、さいたま赤十字病院・埼玉県立小児医療センター(さいたま市)です。

Q. 助産師の給料は埼玉県の方が高いですか?

助産師全体(全国)の平均年収はjob tag(令和7年賃金構造基本統計調査)で566万7,000円です。さいたま市立病院や埼玉県立病院機構などの公立病院は地方公務員に準じた給料表が適用されますが、実際の金額は年度・経験年数・勤務先によって変わるため、各採用選考要項で確認する必要があります。

Q. さいたま市立病院の助産師採用は毎年ありますか?

さいたま市立病院は毎年度、看護師・助産師の正規職員採用選考を実施していますが、助産師の採用予定人員は「2人程度」と少なく、採用予定人員に達すると年度途中の選考回が実施されないこともあります。応募を検討する場合は受験案内の公開時期に早めに確認することをおすすめします。

まとめ

埼玉県で助産師として働くには、総合周産期母子医療センター2施設・地域周産期母子医療センター10施設をはじめとする高度医療機関、さいたま市立病院など市町村立病院、埼玉県立病院機構の県立病院、一般病院・クリニック、助産院など幅広い選択肢があります。さいたま市立病院は毎年度、助産師の採用選考を実施していますが募集人員が少なく申込期間も短いため、公式サイトをこまめに確認することが重要です。公立病院以外の選択肢も含めて看護師転職サイトで求人を比較検討することをおすすめします。

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