今注目を集めている認知症認定看護師とは!
高齢化が進む日本で、今問題になっているのは、認知症です。
最近ニュースでも取り上げられる事が多く、ご存知の方もいらっしゃると思いますが、非常に高齢者ドライバーの事故が絶えません。
病院でも認知症の方は増えてきているのが現状です。
認知症患者への対応は、そばにいる看護師が主流になり、重要視されています。
その道のプロである認知症認定看護師とはどんな仕事なのかリサーチしていきます。

まずは認知症について解説します。
認知症とは?
認知症とは、「脳に何らかの異常があり、そのことで日常生活において障害が6か月間続いた状態」を認知症といいます。
認知症は脳の病気になります。症状としては中核症状と周辺症状に分けられ、中核症状では、記憶障害、見当識障害、理解、判断力の障害、実行機能障害、失言、失認、失行があげられます。
こちらの症状は、病気によるものなので、取り除くことはできません。
周辺症状とは、中核症状に生活環境や性格、人間関係などの環境因子が合わさって出る症状となります。
例えば、徘徊や異食などです。周辺症状は、環境因子などを探って取り除くことにより、軽減したり消失したりします。
認知症認定看護師とは
認知症認定看護師とは、日本看護協会で認定看護師認定審査に合格し、認知症分野の熟練した知識と技術を持っていることを証明された看護師となります。
認知症認定看護師になるには?
- 日本国の保健師、助産師および看護師、いずれかの免許を有している
- 実務経験が5年以上(うち3年以上は認知症看護分野の経験)
- 1、2を満たした上で、認定看護師教育機関において認定看護師教育課程を修了している(6ヶ月、615時間以上)
これらの条件を全てクリアすることで、認定審査(筆記試験)を受けることが可能となります。審査を合格すると認知症看護認定看護師認定証が交付され登録されます。
3の条件ですが、6か月間学校に通わなくてはいけません。これは、どの認定看護師も同じなのですが、昼間の授業に出なくてはいけないので、働きながらの学習は困難でしょう。
そのため、仕事を長期に休んだり退職したりして通う看護師が多いです。そうなると、6か月間は無給の状態が続きます。そのほかに入学の費用などがあり、資格を有するには、かなりのコストがかかります。
それを踏まえたうえで、しっかりと予算を計算して挑むことがおすすめです。また、入学に際しては早めに資料請求を行い、準備していくのをお勧めします。
認定看護師の共通カリキュラムは一緒なのですが、それぞれに期間が違ったりするので、確認が必要でしょう。
資格取得にかかる費用の目安
| 費用項目 | 金額の目安 |
|---|---|
| 入学検定料 | 約5万〜6万円 |
| 入学金 | 約5万〜10万円 |
| 受講料(実習費含む) | 約100万〜200万円 |
| 認定審査料 | 約5万円 |
| 認定料 | 約5万円 |
| 合計 | 約120万〜226万円 |
このほか、参考書代や実習中の宿泊費なども自己負担になることが多く、まとまった費用がかかります。一方で、無利子の奨学金制度(最大120万円程度)を用意している教育機関もあるため、費用面が不安な場合は入学前に確認しておくとよいでしょう。
認定看護師の仕事は?
認知症高齢者の権利を擁護し、意思表出能力を補う対応をする
認知症になったからといって、人でなくなったわけではありません。また、認知機能が低下しているだけであって、消失したわけではないので、人間としての権利や尊厳は守らなくてはなりません。また、意思の表出をしづらくなるため、それを補うような看護を行います。
認知症の周辺症状を悪化させる要因・誘因に働きかけ、行動障害を予防、緩和させる
周辺症状は原因を取り除くと、緩和、消失することができます。問題行動と呼ばれる多くは周辺症状であるために、専門的な知識を持って要因を突き止め、改善していきます。
認知症発症から終末期まで、各期に応じたケアの実践、ケア体制づくり、介護家族のサポートを行う
認知症にはいくつかの時期があります。認知症の状態把握を含む高齢者の心身の状態を統合的にアセスメントし、その時期にあった看護を提供します。介護や看護をしている周りも混乱することが多いので、家族や職員のサポートを行います。
認知症高齢者が安全で安心できる生活・療養環境を得るための対策を立てる
認知症に環境因子は、大きく症状に影響を与えます。それ故、生活・療養環境を整えることは重要な役目になります。
他疾患合併による影響をアセスメントし、治療的援助を含む健康管理を行う
認知症の多くの方は高齢者です。合併症を併発していることが多いため、認知症だけでなく、他の病気との兼ね合いも重要になってきます。看護的視点で健康管理を行っていきます。
認知症認定看護師の給料は?
認定看護師だからといって、給料が大幅に高いわけではないようです。資格手当がつく職場もあり、その平均額は月8,530円程度という調査もありますが、資格手当の支給自体、施設によって有無が分かれます(認定看護師全体のうち支給される施設は約4割程度という報告もあります)。
しかし、認知症には専門的知識をもった人材は必要不可欠ですので、今後は期待できる資格です。転職先を選ぶ際は、資格手当の有無や金額も事前に求人票や面接で確認しておくとよいでしょう。
認知症看護以外の認定看護師分野に興味がある場合は、看護師に人気のおすすめ資格もあわせてご覧ください。高齢者施設や訪問看護での働き方に関心がある方は、訪問看護の需要が急増中。給与水準も高くなっている?も参考になります。
この記事の主な情報源
- 公益社団法人日本看護協会「認定看護師教育」
- レバウェル看護「認知症看護認定看護師になるには?資格取得に必要な条件や審査の流れを解説」(資格取得費用・資格手当の目安)
制度・費用・手当の実態は教育機関や施設によって異なり、今後変更される可能性もあるため、最新の情報は各機関の公式ページや検討中の教育機関に直接ご確認ください。
よくある質問
Q. 認知症認定看護師になるにはどのくらいの実務経験が必要ですか?
看護師免許取得後、実務経験が通算5年以上必要で、そのうち3年以上は認知症看護分野での実務経験が求められます。
Q. 資格取得にはどのくらいの費用がかかりますか?
入学検定料・入学金・受講料・認定審査料・認定料を合計すると、目安として約120万〜226万円程度かかります。参考書代や実習中の宿泊費が別途必要になる場合もあります。
Q. 資格を取ると給料は上がりますか?
資格手当がつく職場もありますが、支給の有無や金額は施設によって異なります。資格取得を検討する際は、勤務先(または転職先候補)の手当制度を事前に確認しておくことをおすすめします。
Q. 認知症認定看護師はどんな職場で活躍できますか?
認知症外来だけでなく、特別養護老人ホームなど認知症の方が多く生活する施設や、訪問看護の現場でも専門性を発揮しやすいといわれています。
まとめ
認知症の患者が多く来る認知症外来よりは、特別養護老人ホームのような認知症の方が多く生活をされている施設や訪問看護で、認知症を専門にするなどの使い方が力を発揮できると思います。資格取得には実務経験・費用の両面でまとまった準備が必要になるため、まずは情報収集から始めてみましょう。