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美容外科看護師の求人は女性だけ?美容クリニックと言えば、圧倒的に女性患者が多いのだから、看護師も男性はいない?
いえいえ、そんなことはありません。特に、男性専科のメンズクリニックではむしろ男性看護師を積極的に採用しているところも増えています。男性だからこそ戦力になる美容外科とは、いったいどういうところなのか?しっかりと覚えていきましょう!
美容外科クリニックは、どんどん専門化している!
「植毛・増毛」「レーシック」「スキン」「男性泌尿器」「性感染症」…美容外科、美容眼科、美容皮膚科と「美容」の付くクリニックは年々増加傾向です。その中でも「外科施術」を行う美容外科はどんどん専門科傾向にあり、医師のスキル競争も激しくなっています。
女性患者が圧倒的に多い美容外科ですが、医師の大半は男性です。ならば、看護師だって男性でもいいのでは…と考えられるのですが、看護師のほとんどが女性。理由は、女性患者が男性看護師のお世話になるのは「心理的負担が大きい」ためです。一般病院でも男性看護師は女性患者のケアを担当することは稀。これは、美容外科でも同じなのです。
美容外科は、執刀症例が半端ではありません。ですから女性の「顔だけ」の執刀を行うクリニック、男性の「泌尿器関係(包茎・パイプカットなど)」だけの執刀を専門とするクリニックなど、腕のいい医師のところに患者がより集まる傾向が増えています。
男性看護師が採用されるためのポイントの1つ目、「求人先」
男性看護師が転職するポイントの一つは「求人先」を調べることです。
現在、男性看護師が採用されやすいクリニックは「メンズクリニック」。泌尿器系クリニックでは「包茎手術」「性感染症による症例」「パイプカット」「ED」「早漏対策」など、女性看護師にはみられたくない患者が非常に多く、男性看護師求人が増加しています。
ですから、まず1つ目の条件として「メンズ」を対象にしたクリニックの求人を探す!というのが鉄則です。メンズクリニックを探す際、「自分が施術を受けるなら、どういうクリニックがいいか?」を考えると、女性がいないほうが安心できる…と思うならば、メンズ専科の求人を受けましょう。
ただ、希望するメンズクリニックがない…という場合は、女性も男性も対応している大手美容外科を探します。その場合は女性に好かれるキャラクターであることが大事。男性医師にも女性スタッフにも好かれるような人柄でないと採用にはならないでしょう。
注意点ですが、性障害外来の場合は、男性看護師の求人は非常に少ないか皆無、と考えましょう。
ポイントの2つ目、「ノルマ」の有無
美容外科=ノルマ…これはもはや常識。ノルマとは「看護師も売り上げに貢献する」ということです。例えば、泌尿器科の場合ですが、「ヒアルロン酸」「高純度ヒアルロン酸」「エランセ」などを注入することで、亀頭を大きくする治療がよく行われています。
「亀頭増大」を希望する患者は、注入する製剤を自分で選ばなければなりません。ヒアルロン酸よりも、高純度ヒアルロン酸の方が価格は高く、エランセはもっと高額です。こうした製剤は効果が限定的で、違いはその効果時間の長さ。
クリニックの中には「より高い製剤」を患者に勧めるよう、看護師ノルマを設けているところがあります。患者が「松竹梅」の松を選択するか、梅にするかで、看護師の給与も大きく変化するのです。患者数が毎月大きく変動するようなクリニックの場合は、必ずノルマがありますので、よく確認すべきです。
ポイントの3つ目、「転職のプロに相談する」
3つ目は、当然のことながら「プロ」に相談することです。毎年美容外科は増えている…と入っても、一般病院の数とは比較できないほど少数派。おまけに、自由診療(健康保険対象外)の治療がほぼ100%のクリニックが多いので、人気のないクリニックでは、看護師の給与が下がることも珍しくありません。
「日勤だけで、残業がない」と入っても、クリニックの開業時間が午前10時~となれば、帰宅時間が午後8時、9時になることもあります。それに、専門クリニックの場合は「毎日同じ治療の連続」ですから、看護スキルも同じことの繰り返しになってしまいます。
とことん、美容外科看護師としてプロを目指す…という場合はいいのですが、一般外科の看護師として病棟看護に戻ろうとしても、スキルを忘れてしまった…という方が非常に多いのが事実。つまり、それだけ「美容外科看護師」は専門色が強い仕事だ、ということなのです。
ですが、看護師としては給与水準は高く、営業センスのある方なら楽しく仕事ができます。だからこそ、求人先の美容外科をしっかり選ばなければいけません。看護師転職サイトでも、美容外科専門のコンサルタントのいるエージェントに登録すること。そして事前に知りたい条件は全て調べてもらい、納得してから応募しましょう。
待遇、ノルマ、勤務条件、患者数、経営状況、勤務年齢の上限など…心配なことは全てクリアにして、求人に臨みます。そして、面接での対応の仕方などもしっかりコンサルタントに教えてもらいましょう。幸運をお祈りいたします!