准看護師の方必見。転職で失敗しない3つのポイント

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毎年増加している(正)看護師。2004年から2014年までの10年間で、およそ32万人も増えているのをご存知でしょうか?厚生労働省の調査では、2014年の(正)看護師数は108万人に上ります。

これに対して、准看護師は2004年が38.6万人だったのに対し、2014年は34万人。つまり、この10年で4.6万人減少しています。これは「働いている看護師・准看護師」の数ですから、実際に資格だけ持っている方を含めれば相当な数に上ることになります。

2004年は正看護師が76万人だったので、准看護師1対正看護師2の割合だったことがわかります。ところが2014年は准看護師の3倍以上もの正看護師が、就業中。つまり、准看護師の求人は少なくなっているのです。

准看護師の求人はなくなるのか?

十何年も前から言われ続けていることですが、准看護師資格はなくなる…というのは本当でしょうか?もともと准看護師をなくそう!と提案しているのは「日本看護協会」。理由は、看護師の社会的地位を強くするために、准看護師から正看護師へステップアップさせて行こう、ということからです。

看護師と准看護師とでは、教育内容が違うことから看護スキルにも差が出てしまいます。それだけではなく、最近は大卒看護師と専門学校卒の看護師の間でも何かと「壁」が生まれてしまう病院があります。正看護師が増える中、准看護師の立場はどんどん低下していくことは、事実です。

ですが、結果的に言えば准看護師資格がなくなることは”今のところ”ありえません。なぜなら、社会人から准看護師学校に通い、資格を経て働く人が増えている事実があります。

勤めていた会社が倒産した…などの影響で、安定している職業「看護師」の中でも、短期間で資格が取れて教育費用も安い准看護師学校は人気があります。看護師にはなりたくても費用負担がかかる…という実情を救っているのが准看護師という資格とも言えるのです。

准看護師の転職とは?

給与面で言えば、正看護師よりも低いのが准看護師です。あくまでも正看護師の介助を行うわけで、准看護師ができる仕事は限られているはず。ですが、実際の医療現場では執刀介助や急性期病棟などを除いて、看護師と准看護師が一緒に働く病院がまだまだあります。

ところが、准看護師の場合は看護師よりもともと授業時間が短いなかでの資格のため、最新の看護技術などを学ぶことなく病院で働くことが普通になっています。そのことで、病院内のチームワークが乱れるといったケースがあり、准看護師の人数が少なくなる病院では「准看護師が居づらい」状況が出てきました。

その結果、転職を選ぶ准看護師が増加。もっと自分を必要とされる職場でじっくりと仕事をしたい…という准看護師の要求と、介護福祉施設などの看護師不足がマッチングして、転職が盛んになっているのです。

看護師と准看護師の資格の差で生じる「ストレス」とは?

とはいえ、准看護師の求人そのものは依然として少ないまま。病院側としても、准看護師を採用したいが、看護師とコミュニケーションがうまくいかないのなら、採用できない…という事情もあります。もし、求人があって「正看護師・准看護師可」となっていた場合、よくよく確かめることが必要です。

まずは「正看護師」と「准看護師」の割合がどうか?ということ。正看護師が極端に多く、准看護師が看護助手のように扱われないかどうか…ということもよく知っておきましょう。働く内容は全く同じかそれ以上なのに、資格が違うだけで給与が月5万円も違う…という場合、ストレスは溜まりませんか?

こうした失敗は絶対に避けなければ、長く働き続けることはできないでしょう。

次が仕事内容の面です。例えば高齢患者の多い病棟看護では、オムツ代えなどの業務を行うのが准看護師、バイタルチェックが看護師…といったことがよくあります。より肉体労働が多い仕事が准看護師に回ってくるため、疲労感がかなり多い…ということが出てきます。

正看護師も准看護師も仕事面では緊張感は同じですが、資格が違うだけで様々な違いを設定しなければならないのが多くの病院の現状。給与額の差がそれほどなくても、賞与などを含めると年間100万円もの差がある…というストレスに耐えなければならない准看護師は少なくないのです。

転職で失敗しない3つのポイント

まず、准看護師が転職する場合に「病院の規模」を知っておくことです。特に病床数が300、500ともなると必ず多数派の正看護師との間に仕事のやりづらさが出てくることが予想されます。

特に「どの学校を出ているのか」といったことをしきりに採用面接で聞いてくるケース。准看護師は地元の病院に就職する方が多い傾向がありますが、必ず同じ学校出身の准看護師が複数いるところの方が、何かと安心できます。こういう情報も仕入れておきましょう。

次に、介護福祉施設や訪問看護のケース。正看護師と准看護師の両方の求人があり、給与額が同じ場合。こうしたケースでは正看護師がなかなか集まらないことを意味しています。つまり、人気がない仕事である可能性が高い…人気がないのには必ず理由があります。人手が足りない、事業者の不手際が多いということも考えられます。

正看護師と准看護師の給与が同額の場合は、どういった仕事なのかをよく確かめた方が良いでしょう。力仕事を要求されることも多いので、体力に合っているかどうかも調べないといけません。

そして、大事なのは「失敗している方の多くが自分だけで決めている」という点です。看護師が年々増加していて、それでも求人が減らないのは理由があります。それを教えてくれるのは、看護師転職サイトです。

プロのアドバイスで、失敗しない転職を!

看護師転職サイトは、大手就職情報企業から医療専門情報会社まで、様々なエージェントが運営しています。彼らはコンサルタントを雇って、病院を一軒ずつ訪問し、実態をしっかり調べてくれます。准看護師の求人の少なさにも理由があります。それは「確かな情報」しか掲載しない…ということ。

自分のやりたい看護の仕事を、理想の病院で…それを叶えるなら、やはりプロの助言で転職すべきだと言えます。ぜひ転職サイトに登録しておきましょう!

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