目次
美容クリニックに興味がある方は多い!特に、20歳から30歳程度の看護師の間では「一度は経験してみたい…」という話が必ずあるものです。
「残業がないらしい」「日勤だけ」「給料が多い」「有給休暇もちゃんとある」「彼氏との時間もしっかり取れる」…と、一般の病院ではなかなかない、高待遇が噂されています。ですが、実際のところはどうなのでしょうか?
美容クリニックに勤めるなら「若いうち」がいい
美容皮膚科、美容外科と美容クリニックは大きく分けて2つの形があります。皮膚科の場合は、「顔」「腕」「ワキ」「お腹回り」「足」などの脱毛処理や、美白、アンチエイジングなど毎年のように新しい器械が導入され、新しい技術がクリニックで採用されています。
特に知られているのが「韓国」の美容技術。東洋技術の「針」治療を応用して、肌に刺激を与えて針に通した極細の糸を肌に埋め込む技術(フェイスリフト)などは「従来よりも安全」と、様々なクリニックで行われています。
針を打つ…という治療は医師の手わざの一つですが、クリニックによって看護師の介助が必要になることもあります。針は1本いくら…と価格が決まっており、30本、40本と多くなると数万円から数十万円と変わっていきます。
美容クリニックの中でも、皮膚科の場合は特に「技術の進歩」が”激早”です。となると、美容技術に関心の高い20代から30代中盤までの女性の方が「飲み込み」が早い…ということもあり、どうしても30代中盤までの女性が採用されがちなのです。求人には年齢制限はありませんが、30代中盤までが年齢制限、と考えましょう。
医療施設ではない、美容クリニックのスキル
美容クリニックに転職すると、一般医療施設には戻れない…そんな話を聞いたことはありませんか?実際に、美容クリニックでの看護スキルは、看護学校や看護系大学で学ぶこととはかなりかけ離れています。
バイタルチェックや採血といったものは、確かに同じ一般病院同様です。アンチエイジングのための点滴注射などはまさに「医療」技術そのものですし、美容外科での執刀介護は一般外科となんら変わりません。ただ、一般外科や一般皮膚科と何が違うのか?というと「医師の処置」の解説、クレーム処理が非常に多い…ということです。
一般の医療行為の場合は、国で認めた処置を行うことで「診療報酬」が決まります。国が認めない治療や執刀を行うと「自由診療」になりますから、患者は自費で治療費を払うことになります。よく「がん治療で数百万円かかる」という先進医療はこの自由診療です。
美容専門のクリニックの場合は100%自由診療。そして、処置後(術後)の結果が全てです。患者は自分の顔かたち、あるいは容姿がより美しく変わらなければ「クレーム」を付けます。自腹で数万円から数百万円も払うのですから、当然の話です。
看護師はこのクレームに対して「矢面」に立たなければなりません。医師の腕によっては、患者の思い描く通りの処置にならない可能性もあるからです。結局、看護師は患者のケアではなく、接客術やクレーム処理のスキルを高めることがより重要になっていきます。患者にとって雰囲気のよい看護師であれば、患者はさらにほかの部位も施術するかもしれません。
看護師のスキルとは、看護スキルよりも「営業スキル」がより大事になっていくのです。
誤解されがちな、美容クリニックの看護師像
「美容クリニックに転職しても、すぐに辞める人が多い」「美容クリニックに勤めたら、一般病院では使い物にならない」そんな噂を聞くことがあります。
それは本当でしょうか?
実際には、半分は正解、半分が誤解と言えます。まず「美容クリニックの離職率」の話ですが、これは美容クリニックの経営が不安定な場合によくおこります。求人では「月給28万円~」「調整手当4万円~」「ボーナス2回」…などの例がよく見られますが、入職すると「条件をクリアしなければ」これだけの給与は出せない、というクリニックも少なくないという事実です。
美容クリニックは「より美しくなる」ことで、身体的コンプレックスから解放される”施術”を行うところです。その施術も、クリニックによってバラバラな価格設定ですし、より高いメニューを患者が選べばクリニックは儲かるシステムです。
「高い治療」を勧める美容クリニック看護師=高い給料…というのは、医療以外の業界では普通のこと。自動車、洋服、家、食…全て価格の高いものを沢山売る人は、それなりに高い給与がもらえます。美容クリニックの看護師の場合も、同じ価値観で仕事をすると思えばよいわけですが、一般医療の世界では「別世界」の感覚になってしまうのです。
美容系医師によっては「儲けに走る」処置ばかりを勧めるケースもあります。看護師は患者に「もっと治療費の高いメニューを勧める」ノルマが課せられることも少なくありません。それが嫌になって辞めてしまう看護師もいますし、スタッフとの考え方の違いや、営業熱心なスタッフの間で悩む看護師も多いのです。上記の給与の「条件」=これがノルマに当たるのは言うまでもありません。
美容クリニック看護師のスキルには「接客」「雑用」が必要。20代、30代のうちはよいのですが、40代以上になってからの転職の場合、一般医療での世界観からなかなか抜け出せない方がほとんどになってしまうので、年齢制限があると考えて間違いないのです。
美容クリニックは千差万別。ぜひコンサルタントのアドバイスを聞こう!
美容クリニックって、働きやすいのか、そうではないのかわからなくなった…そんな方もいらっしゃるかも知れません。そうなると、自分自身の判断で転職を決めるのは「危険」ということになります。
「危険」とは、クリニックの内容が危険…ということではありません。自分の働きたい環境かどうか、自分のスキルが活かせるのかどうか、本当に高い給与が安定してもらえるのかどうか…といった条件です。素晴らしい美容クリニックは固定ファンが付いていますし、名医もたくさん生まれています。
ですが、クリニックとしての本物の情報は、内部事情に詳しい専門エージェントのコンサルタントでなければ入手できません。なぜなら、こうしたクリニックは広告宣伝を盛んに出して「集客」をしなければならないからです。良い面しか宣伝しないのは、どんなクリニックでも当たり前。だからこそ、コンサルタントの情報こそが大事になっていきます。
美容クリニックに本当に関心があるならば、ぜひ専門の転職サイトに登録して、コンサルタントのアドバイスを頼りにしましょう!!