中卒でも看護師になれる!資格取得の方法と費用を大公開!
中学を卒業後、高校には行かず、すぐに看護師になりたいと考えている人。
最終学歴が中卒でも看護師になる方法はあります。資格取得方法とそれにかかる費用をご紹介します。
中卒から看護師・准看護師になる3つのルート早見表
まず、この記事で紹介する3つのルートを比較すると次のようになります。詳細は各見出しで解説します。
| ルート | 取得できる資格 | 看護師までの最短年数 | 学費の目安(総額) |
|---|---|---|---|
| ①5年一貫看護師養成課程校 | 高卒資格+看護師国家試験受験資格 | 5年 | 約100〜150万円 |
| ②高校衛生看護科(3年)+専攻科(2年) | 高卒資格+准看護師受験資格→看護師国家試験受験資格 | 5年 | 約100〜150万円 |
| ③准看護師学校(2年)+実務経験3年+進学課程(2年) | 准看護師資格→看護師国家試験受験資格 | 約7年 | 准看護師学校 約100万円+進学課程の学費 |
学費は学校の設置主体(公立・私立)や地域によって幅があります。金額はあくまで目安として、志望校の募集要項で必ず確認してください。

5年一貫看護師養成課程校へ通う
5年一貫看護養課程校とは、高等学校衛生看護科(3年)と専攻科(2年)が一緒になっており、高等学校では普通教科と看護に関する基礎知識を学び、専攻科では教養科目と看護の専門科目を学びます。
卒業すれば看護師国家試験の受験資格が得られます。
また、高等学校3年間が修了すれば、高等学校卒業資格も得られます。看護師資格取得への最短の道だと言えます。
5年間の学費の総額は、約100〜150万円前後です。高校卒業後に、看護大学、看護専門学校に行くよりも学費を抑えることができます。
メリット
・早く看護師になりたい人にとっては、最短のルートである。
・高校から看護の勉強ができる。
・高校から専攻科への受験がない。
・学費が安い。
・クラスメートが同じ志を持った高校生である。
・いち早く社会人になれる。
デメリット
・途中で進路変更が難しい。
高校で看護科目と普通科目の勉強するため、通常の高校より普通科目についての授業が少ない。途中で看護師じゃない道に進みたいと思っても、相当な努力が必要となります。
・普通の高校生活を送れない。
課題が多く、病院実習があり、ハードスケジュールであるため、他の高校に通う友人達と遊ぶ機会が減ってしまします。
・看護専門学校卒や、大卒の看護師より基本給が低い。
・一般教養が低くなる恐れがある。
・看護師も専門化が進んでおり、スキルアップには様々な知識が必要です。中卒の学力では看護師になれても、それ以上のスキルアップは難しいこともあり得ます。
3年間高校の衛生看護科に通い、その後専攻科で2年間学ぶ
高校の衛生看護科とは、看護に関する専門科目を学習する学科のことです。
一般の高校の商業科や工業科などと同じ様なものです。国語、数学などの一般的な科目と、看護の専門科目を学びます。
卒業時に、准看護師の受験資格を得ることができます。もちろん高等学校卒業資格も得ることができます。
資格を取得後は、すぐに准看護師として働くことができますし、専攻科に2年間通うことで正看護師の国家試験の受験資格も得られます。
費用は、総額で約100〜150万円前後です。5年一貫看護師養成課程校と学費はほぼ同じです。
メリット
・高校卒業時に准看護師の資格が取れる。
・5年一貫看護師養成課程校と同様、看護師になるまでの最短ルートである。
・高校卒業時に准看護師として働くか、専攻科へ進学するか選択できる。
・学費が安い。
・いち早く社会人になれる。
デメリット
・ハードスケジュールのため、普通の高校生活が送れない。
・准看護師の資格をとると、それで満足してしまう。
高校卒業時に、准看護師の資格が取れます。わざわざあと2年苦しく、忙しい学校生活を送らなくても、社会人になれるため正看護師免許を取ることを諦めてしまう可能性があります。
・途中で進路変更が難しい。
・一般教養が低くなる可能性があるため、看護師になった後、それ以上のスキルアップが難しくなることもある。
2年間准看護師学校で学び、准看護師の資格を取り、3年以上働いた後、2年間看護専修学校で学ぶ
准看護師学校とは、准看護師学校養成所とも呼ばれ、准看護師を養成する学校及び養成所のことです。
中学校卒業の資格で入学することができます。中卒の場合、准看護師として3年間の実務経験を経て、2年制の看護専門学校に進学すれば、看護師国家試験の受験資格を得ることができます。
高卒の場合、実務経験を経なくても、すぐに進学コースに進むことができます。
准看護師として働きながら正看護師を目指す場合は、通信制の看護専門学校(2年課程・通信制)という選択肢もあります。受講要件や学び方は准看護師から正看護師になるための通信教育を徹底解説!で詳しく解説しています。
2年間で必要な学費総額は、約100万円前後です。
メリット
・准看護師の資格を取ったあと、看護専門学校の学費を稼ぐことができる。
・臨床経験を積んでから、看護専門学校に進学するため、看護についての専門知識がある程度ある。
・准看護師から正看護師になる時に、全日制と定時制を選ぶことができる。定時制を選択した場合、大変ではあるが働きながら学校に通うことが出来る。
デメリット
・卒業後准看護師として働けるため、そこで満足してしまい、看護師になることを諦めてしまう可能性がある。
・准看護学校は、中卒の人だけでなく、高卒、社会人の人も受験するため、中卒の学力では合格が難しい。
・准看護師学校2年+3年の実務経験+2年の正看護師進学コースで、看護師になるまで、計7年かかる。
・現在、准看護師廃止しようという意見もあるため、准看護師学校が減少傾向にある。
准看護師の資格でどのような働き方ができるか、転職時に気をつけたい点は准看護師の方必見。転職で失敗しない3つのポイントも参考にしてください。
よくある質問
Q. 中卒で最短何年で看護師になれますか?
5年一貫看護師養成課程校、または高校衛生看護科(3年)+専攻科(2年)のルートであれば、最短5年で看護師国家試験の受験資格を得られます。准看護師学校から進む場合は、実務経験3年を含めて約7年かかります。
Q. 中卒でも准看護師学校に入学できますか?
准看護師学校(准看護師養成所)は中学校卒業を入学資格としているため、中卒でも受験できます。ただし高校卒業者や社会人も一緒に受験するため、筆記試験・面接の対策は必要です。
Q. 学費が払えない場合はどうすればよいですか?
都道府県や病院が実施する看護師等修学資金(奨学金)制度があり、卒業後に指定の医療機関で一定年数勤務すると返還が免除される場合があります。5年一貫校や衛生看護科は高校段階から通えるため、高等学校等就学支援金の対象になることもあります。募集要項や学校の学生課で確認してください。
Q. 准看護師と正看護師で給料はどのくらい違いますか?
一般に准看護師は正看護師より基本給が低めに設定される傾向があります。看護職全体の月収・賞与の内訳は看護師の平均年収はいくら?最新データで見る月収・賞与の内訳で解説しています。
まとめ
中卒で看護師になるためには、3つの方法があります。
中卒から看護師になるのは、とても大変で、辛いことがたくさんあります。
普通の高校へ行った友達と一緒に遊べなかったり、アルバイトをする時間がなかったり、普通の高校生活を送るのは難しくなります。
中卒から看護師になるためには、努力と看護師になりたいという強い意志が必要です。
一般的な中卒の人は、高校進学を選びます。そんな中多大な課題、厳しい実習に絶えられますか。
また、途中で進路変更をしたくなっても簡単にはできません。高校3年間経つ前に学校を辞めてしまうと、看護師の資格どころか、高卒の資格を得ることもできません。
中卒の時点で、「看護師になりたい」と思い、回り道せずその道に進みたいという考えは素晴らしいと思います。
中卒で看護師になることのメリット、デメリットをしっかりと理解し、自分に合った進路を選択してほしいと思います。