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給与が高くて、雇用が安定…それなら公務員がいい!そう考える方は多いですよね。看護師でも公務員なら、ボーナスも民間より多い、休みもきちんと取れる、おまけに昇給も…といいことづくめのように思われている公務員看護師。
でも、転職となるとどうすればいい?そもそも公務員試験があるのでは?本記事ではそのような様々な疑問にお答えします。
国家公務員看護師が働く場所は?
公務員看護師には2つのパターンがあります。まず「国家公務員看護師」。勤務できる病院で、主なものは以下の通りです。
地方公務員が働く場所は?
地方公務員とは、県立病院、市立病院といったより「地元の範囲内」での病院などを指します。国家公務員と違って、県をまたいでの転勤がないことが特徴です。
- 公立病院(県立病院、市立病院、町立病院など)
- 公立大学病院(準公務員)
- 公立医療センター
- 公立がんセンター
- 公立専門学校
- 公立幼稚園、保育園
注意…警察病院は民間施設です。警察関係団体が設立したもので、雇用される医師や看護師は公務員ではありません。
公務員看護師は待遇がイイ?
看護職であっても、公務員は公務員としての給与規定が守られます。ここでは神奈川県立病院機構(県立病院)の看護師待遇を記載します。
- 4週8休、祝日及び年末年始は休日(勤務した場合は別の日が休日)
- 2交替制又は3交替制
- 公共交通機関がなくなる深夜勤務入り、準夜勤明けについては、病院負担でタクシーの利用が可能
- 年1回昇給
- 住居手当、通勤手当、扶養手当、時間外勤務手当、専門看護手当など
(例えば、家賃が月6万円の賃貸住宅に本人名義で契約・居住した場合は、住宅手当が月2万8千円支給) - 期末勤勉手当 年2回…
公務員看護師の特権は、やはり待遇。平均金額でも民間より給与が高く、安定しています。日本看護協会の資料(2012年病院勤務の看護職の賃金に関する調査報告書)よると、民間の基本給が25.4万円、平均月収が35.2万円(平均年齢36.1歳)であるのに対し、公務員の基本給は28.3万円、平均月収44万円に上ります(平均年齢38歳)。
上の例で分かるように、毎年昇給がある…これがやりがいにつながる一面でもあり、人気なのも分かるでしょう。
公務員看護師のメリットとは?
公務員になる…ということは、給与だけでなく、宿舎や住宅手当がしっかりしているのもメリットの一つ。もう一つは、人気が高いことから「人不足」にならず、年次休暇も取得できることです。
特に、地方公務員の場合は転勤なしで、長年勤めることもでき、育児休暇も認められていることから、育児後に復帰することも可能。年金も積み立てられている点も大きいでしょう。
公務員看護師のデメリットとは?
とはいえ、公務員看護師にもいくつかのデメリットがあります。その一つが給与です。民間よりも平均的に高い…とはいっても、実際には毎年下げられている地方自治体があること、そして中途退職者が少ないことから、人事が固定化されていることが挙げられます。
転職で中途入職した看護師が、古参看護師とのコミュニケーションで悩んだり、病院そのものが古臭く、設備も器械も使い勝手が悪い…といった面も少なくありません。
また、看護師の給与は高くても、医師の給与は民間よりも低いのが実情。そのため、診療科目によっては医師が辞めてしまう…という傾向もあり、病院内がざわざわすることもあります。
最近では、公立病院も民間病院に経営者が変わる場合もあり、本当に「安定した職場」とは言えなくなっているもの確かなのです。
人気の公務員看護師になる!そして確実な公立病院を探すためには?
国公立病院であっても、民間病院であっても「とりあえず求人を探す」のはなかなか難しい状況。公務員看護師になりたい人が特に多いため、求人が出ると大勢の応募者が集まります。ですから、自分が勤めたいエリアにどんな国公立病院があるのかを把握するツールが必要です。
例えば、看護師転職サイト。このサイトに登録して国公立病院希望…と打ち込んでおけば、担当してくれるエージェントのコンサルタントがこまめに情報を送ってくれます。次は●●病院…と面接対策や作文対策まで指導してくれるため、合格率が非常に高まります。
何もせず、ぶっつけ本番で試験に臨む(公務員試験ではなく、面接の論文作成)よりも、しっかり対策したほうが絶対にいいのが確実。
どんな病院ならいいのか、待遇や病院内の様子までしっかりリサーチしてくれる看護師転職サイト…これを外して公務員看護師は危険かもしれません!!