看護師の転職。クリニック、病院、施設の違いを徹底分析!仕事量と給与の違いはどれくらい?

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転職を考えているけど、どんな病院がいい?

街中のクリニックや総合病院、専門病院に健康センター…いろいろあるけれど、仕事の内容やお給料の違いはどうなんだろう…

誰もが知りたい仕事量と給与の違いなど、ポイントを探ってみました。

病院とクリニックの違い。働き方の特徴とは?

学校を卒業して、初めて入職するところが「クリニック」だった…そういう方は珍しいはず。大部分の方は、大学や専門学校と提携している大規模病院で勤務するのが通常です。

まずは病棟看護から入り、しっかりと勤務に付いていける体力と気力を養います。

病床数が20以上あれば「病院」、19床以下ならクリニック(診療所)扱いですが、最近は入院期間が短縮傾向にあって、退院後の通院に重点を置く病院が増えています。

ですから、病院勤務の場合は、病棟管理と外来看護の両方をこなすことが求められるようになっています。

一方クリニックは…というと、外来勤務に加え、訪問看護や健診看護など、働き方が変化しています。

個人経営のクリニックに在籍して、受付業務から外来患者の診療介助、バイタルチェックや採血を行うものから、クリニックの外へ出て、個人宅や福祉施設へ看護活動を行うケース、あるいは企業や地域での健康診断業務やメタボ健診など、バスで移動しながら業務を行うこともあります。

つまり、病院の場合は「職場での看護」、クリニックの場合は「職場」「患者宅」「企業内」「地域」など、場所が限定されないケースもある、ということなのです。

施設の違いは何だろう?病院勤務とクリニック勤務の違い

病院勤務の場合、内科・外科では器械の特性があります。検査のための「CT」「MRI」「レントゲン」といったものから、オペのためのレーザー機器まで様々です。

ところで、よく主要駅のビルにクリニックが入居しているケースがあります。内科、眼科、ペインクリニックからレディースクリニックまで、診療科は様々。

そして、クリニックの隣がブティックだったり、オフィスだったりするのですが、問題はないのでしょうか?

実は、クリニックの中でも「無床」だと、テナントビルに入居してもか構わないのです。が、1床だけでもあれば、入居できません。つまり「仮眠」する場所がないのがクリニック…と思っていて間違いありません。

病院勤務の場合は病院関係者だけで運営されているのが普通。ですが、テナントビルのクリニックの場合、関係者以外のビジネスマンや一般客など、様々な人と接触する可能性があります。

ですから、勤務する場所をよく考えないと、犯罪に巻き込まれることもあるのです。

仕事量や給料はどう違う?病院からクリニックへ移ったケース

最初にこんなケースをご紹介しましょう。病床数500の中堅病院(脳外科専門)に勤務されていた看護師の実話です。彼女は長らくこの専門病院で働いており、子育て中は離職しましたが、復帰して外来看護を務めていました。

脳外科は脳梗塞、クモ膜下、モヤモヤ病といった脳に関係する症例や、交通事故による脳障害などを扱います。検査と執刀、入院病棟、リハビリ病棟など、いくつかの病棟で多くの医師や看護師が働きますが、看護師は病棟担当、外来担当、執刀看護担当、リハビリ担当など、細かく分かれているのが通常です。

仕事量はかなり細分化されており、外来看護の場合は日勤のみですが、子育て看護師優先。病棟看護は新人から入職3年、4年目の看護師が中心。

彼女の場合、累計12年ほど中堅病院に勤めていたこともあり、この病院のドクターから声がかかりました。ドクターは前から開業したいと考えており、自分のクリニックの看護師長として共に働いてほしい、と相談したのです。

半年後、神経内科クリニックが開業。ドクターの抱えていた患者の多くはクリニックに移り、重篤な患者が脳外科病院に移る…というルートができ始めます。

クリニックでの彼女の仕事は依然と変わらず、外来やバイタルですが、残業もなくなり、委員会などもなく、時間に余裕ができるなど、非常に仕事がやりやすくなりました。給与については、以前の8割程度の額に下がりました。(基本給は変わらないものの、残業手当などがなくなったことから)

クリニックへ転職する際の注意点

クリニックと病院の仕事量の比較、給与の比較ですが、上の例では「クリニック開業当初からのメンバー」と後から入職するメンバーでは、仕事のやりやすさや、給与の面で差がある…ということも考えなければなりません。

開業から雇用される場合は、ドクターと看護師長、クラーク三者がお互いの信頼を高めようと、必死になるものです。

その結果、開業当初は赤字経営で始まるクリニックでも、少々高めの給与をもらうのが看護師長。彼女の人柄や手際の良さでどれだけの患者が定着し、増えるのかが決まるからです。

問題は、後から入ってくる看護師の場合。2交代、3交代の病棟看護や外来看護など、様々な形態の看護師がいる場合は、勤務時間で入れ替わっても問題ないような引継ぎがされますが、クリニックにはそれがありません。

最初からいる看護師が、そのクリニックでの業務内容を作る、と言ってもよく、後から入職の場合は先輩の力が絶対となります。

また、給与面でも先輩とは差が付くことが多いことも納得しないといけません。

病院勤務がいいのか、クリニックがいいのか?これは簡単な選択肢ではありません。多くの同僚がいる場所、あるいは少人数での場所…それだけでも仕事のやりやすさは大きく違うのです。

病院選びは簡単ではありません。そんな時は看護師転職サイトの利用をおすすめします。理由として、多くの看護師が「自分の判断で決めて転職して、失敗…」という事例が多いからです。

せっかくの看護師職…そのやりがいや給与など、ぜひ病院のプロであるコンサルタントを味方にしていきましょう!

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