看護師の転職活動、面接前に知っておきたい3つのポイントと対策

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9月から10月は転職のチャンス!

毎年9月、というと転職が急激に増える時期です。理由は、「7対1」と「10体1」というマジックが医療業界を席巻しているからなのです。

よく「転職は4月がいい」という話があります。しかし、それは正しいことではありません。4月が良い…と考えるのはあくまでも「看護師」側の都合。新しい年度に入って心機一転、社会人や学生のフレッシュな雰囲気で気合が入る…という環境も確かにあるでしょう。

ですが、病院にとっては4月が新規一転というわけではありません。9月から10月が病院の人事担当者にとって本当の意味での勝負の季節、何人看護師を確保できるのか…という瀬戸際に立たされるからなのです。

秋口は病床数の多い病院に、厚生労働省からチェックが入ります。「あなたの病院では患者数は何人?看護師は何人?」という確認がその内容。「ベッド数が10床で担当する看護師が1人」の病院と「ベッド数7床で担当する看護師が1人」では、病院が受け取れる診療報酬額に開きが出ます。

そこで、どの病院でも看護師を集めようと必死です。特に看護師が流動する病院ほど、チェックが厳しくなっています。ですから、秋口に急募急募!という病院ほど、その職場環境をしっかり見極めなければなりません。

ポイント1.転職は面接が大事。そのためには「採用される人になる」ことに集中!

秋口は「大量採用がある」ということを覚えたうえで、面接対策を考えていきます。首都圏や大都市圏に加え、地方でも看護師求人がありますが、医療関係者はどんな看護師に働いてもらいたいか…視点を「雇用側」に変えてみると、面接対策は立てやすいでしょう。

まず「どんな人は採用されないか」を思い浮かべます。「仕事ができない人」でしょうか?「他人とのコミュニケーションが良くない人」でしょうか?

一番まずいケースは「短期間で転職を繰り返す人」です。どの病院でも試用期間があります。むろん、看護職はプロですから、即戦力として採用されている「はず」ですが、経歴15年のベテランでも、転職すれば3年目のプリセプターより「格下」から始まります。

そこで耐えられるか?変なプライドはないか?前職での経験で考えないか?そこが面接で問われます。ですから「謙虚」な方が最優先で採用されがちです。

もしも転職回数が4回、5回…それも夫の転勤(女性看護師の場合)、家を建てた、などではっきりしているケースは問題はありません。

ポイント2.「スペシャリスト」か「ジェネラリスト」かを深く追求しない

よく、ともに働く医師を見て「自分も専門分野を追及したい」という思いを抱く方がいます。特に、病棟看護や夜勤よりも診療看護に…という人にケースが多いようです。

ですが、病院も以前よりは経営が厳しく、200床から300床の病院ほど、大病院に合併されたり、閉院することも少なくありません。

大学病院や企業立病院、県立病院などでもなければ専門科目で何十年も勤務し続けることは不可能。むしろ個人経営のクリニックの方が安定して腕を振るえる場合が多いでしょう。

ですから「どんな職場環境になっても対応できる」という点を面接で語りましょう。自分はこういう場所でしか仕事をしません、できません…という言葉は禁句です。

医師と看護師が決定的に違うのは「責任の所在」。看護師は医療処置で責任を負いません。だからこそ、多くの職場で採用されるのです。医師の場合は医療過誤で責任を取れば、免許はく奪ということも。

ポイント3.自宅からの通勤距離が長い場合は「理由をはっきり」させよう

病院選びのポイントで「都市部にあるから」という理由を述べる方がいます。日々のコミュニケーションで疲労が増し、どうしてもストレスを溜めてしまうことから、病院帰りに駅前の繁華街(デパートやブティックなど)で「ショッピング」、あるいは「オシャレなレストラン」で食事をすることでストレス発散!という看護師が少ないからです。

病院の立地条件は「集客(患者)力を高めるため」です。そのため、どうしても交通の便の良さや駐車場のスペースに加え「都市圏、中央」に病院が集まります。面接の際に「この看護師は、立地条件だけが目的だな」と思われるとすれば、大変もったいない話。

勤務後にショッピングをしようと、飲食をしようと、それは個人の自由なのですが、病院で困るのは「プライベート」を職場に持ち込んでしまうケースです。

金銭的な問題が結構多いのも看護職の特徴。ついつい散財して借金することもあります。ですから、面接では「華美な服装は避ける」のが大事。

よく「清潔な服装で」「相手に好印象を与える服で」というアドバイスがありますが、本当は「仕事とプライベートをきちんと分けられるか」という面が一番大事なのです。

「あそこの病院の看護師さんは病院帰りに派手な恰好だ…」などという噂が立つことがあります。本来はどうでもいいことなのですが、SNSが社会になじんでいる今は、どうでもいいことが問題になりかねません。

面接では、こういう点も気を付けて対応していきましょう。

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