転職で外来看護師として働くメリットとデメリット。どんな人に合ってる仕事?

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外来勤務は「パート看護師」か「子育てナース」じゃないと…という総合病院。あるいは、新人看護師を外来に起用する個人クリニック。

執刀介助や病棟勤務に比べて、仕事の大変さや充実さが判断しにくいのが外来というお仕事です。そのメリットとデメリットをいろいろな例から探ってみましょう。

外来看護は忙しい?

看護師の仕事とは、どういうものでしょうか?総合病院で言えば「医師の診療の補助」「患者さんの食事の介助やカラダをきれいに(清潔に)する役割」「患者さんを観察して異常がないかを確かめる」と、おおまかに3つがあると言えます。

このうち、外来看護師に当たるのは「医師の診療の補助」と「患者さんを観察して異常がないかを確かめる」。ですが、最近はそれだけではないのが普通です。

外科病院には「リハビリテーション」の科目があって、理学療法士・作業療法士・言語聴覚士・視能訓練士・義肢装具士などが配属されています。外来看護師はこうした人たちへ患者を渡す仕事があります。ということは、こうしたスペシャリストの顔、名前、役割などを知っておかないといけないわけです。

また「地域連携室」や「医療相談室」がある病院もあります。高齢者が多く通院する病院や、終末期医療を行う病院ならば、医療と福祉の専門家に患者と家族を紹介することもあるでしょう。患者と家族が退院後にどういった専門家に関わるかを経験で学び、つないでいくのも外来看護の仕事。非常に忙しいわけです。

葬儀に関わるダーティな部分もある

一般的には知られていませんが、終末期医療を行っている病院の場合は患者が遺体となって専用口から運ばれます。よく「葬儀社は病院前に待機している」と言いますが、どんな葬儀社でも特定病院と契約しているのが常です。民間病院なら3社程度と契約を結び、患者が亡くなると葬儀社に連絡します。

病棟管理の看護師の場合は、全ての患者のケアをするのではなく、担当する患者を診るのが普通です。ところが、外来看護師の場合は通院している患者から入院患者まで広く情報を知っていなければなりません。

病棟看護か外来かの区別はありませんが、もし患者が亡くなったら葬儀社が「うちで葬儀をさせてほしい」とお願いしてきます。どの葬儀社に連絡するかは看護師次第。患者の死亡診断書が何通あったか?ということで、遺族が何本の生命保険金を手にするのか…といった情報まで筒抜け。つまり、それだけで「豪勢な葬儀か」「つつましい葬儀か」がわかる、とまで言われています。

こんなことも握っているのが、実は外来看護師だった…というわけなのです。

外来看護師のメリットとデメリットとは

クリニック勤務の場合、外来看護師の仕事は診療介助から受付、製薬卸業者などの関係者との面会など広範囲。そして、待合室での患者の差配や清掃なども行わなければなりません。

地域の患者が集まってくるクリニックの場合は、一般的には総合病院よりも給与は低く、日勤のみですからライフスタイルが一定になるといった特徴になるでしょう。

一方で、大規模な病院では外来はメンタル面での気苦労が多いのが特徴。看護師同士の人間関係や医師との関わりなど、難しいこともあるでしょう。また、病院によっては外来vs病棟といった図式もあって、入院患者の受け渡しがうまくいかないところもあるほどです。

ただ、外来看護師は病院の華でもあって、どの病院でもしっかりした性格の人を選ぶ傾向になっています。患者に選ばれる病院になるには、仕事のできるしっかりした看護師が必要です。笑顔で対応する外来看護師は、やはり人気。仕事の充実感は「自分がこの病院を支えている」という自信。仕事のメリットはやりがいということになるでしょう。

外来看護師に向いている人とは

待合室が狭い病院はいい病院…ということをご存知でしょうか?これは「待合室が広い」と思わせるほど患者が少ない病院はやぶ医者がいる…という意味です。

外来看護師に向いている人…それは「忙しい待合室」を見ても「嫌だな~」と思わない人。つまり、忙しいのが当たりまえと考える人です。

「私は患者さん一人ひとりにしっかりとケアしたい」という方の場合は、訪問看護や病棟管理の方が向いているのに対し、外来看護は短時間に多くの患者さんとその家族を安心させ、診療介助を行う…ということに向いている方です。患者との信頼関係をつかんで、時には医師に患者の話をうまく通訳することも…そんなスキルを持っている方なら、外来看護師は適任と言えるでしょう。

外来看護の仕事はたくさんある。だから、プロに仕事を紹介してもらおう

看護師の転職には欠かせないのが「転職エージェント」の存在。全国にある病院の中から、希望の場所・給与・待遇・条件などを当てはめて推薦し、病院との間を取り持ってくれるのが、転職エージェントのコンサルタントです。

もちろん、彼らも100%満足の行く転職先を紹介してくれるわけではありません。が、ご自分で病院を探し、履歴書を書いて送り、面接に対応して首尾よく転職できる…という仕組みは非常に難しいものです。

特に、現在病院に勤めていて退職→転職という場合は特に手続きが大変。だからこそ、プロに依頼してきれいに上手に転職する。それこそがストレスのないステップアップと言えます。看護師転職サイトは2つか3つ登録しておくと、より効果的な転職に結びつくでしょう!

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