海外で看護師として働く時の、事前に知っておきたい3つのポイント!

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海外留学、海外勤務、そして海外で老後…多くの方が物価の安いアジアや、アメリカ、欧州などで生活してみたい…と口にします。学生時分には旅行で訪れる海外も、実際に住むとなると問題は山積。言葉、治安、生活習慣…ならば、看護師として海外に住み、働く方法はあるのでしょうか?

看護師資格は実は国内限定。国ごとに働ける資格は違う

アメリカで働く日本人医師、あるいは海外の紛争地帯で働く医師団…たまに日本人が諸外国で医師として働くニュースを知ることがあります。実際に、海外の医科大学に留学して研鑽積んだ医師は少なくありません。特に外科医の中には、医科大学生が教授とともに毎日執刀を行って腕を磨くという話をよく耳にします。

彼らの中には、そのまま海外で就労ビザを取得して現地の医師として働いているケースがあります。これは語学力とスキルが高いために、そのまま研修医として認められて職を得たケースです。

これに対して看護師はどうでしょうか?実はアメリカで看護師として働く日本人もいますし、オーストラリアでもいます。ただ、国家資格である看護師資格を取得しておいた方がその道のりは短くなります。海外に留学して看護学校に入り現地の資格を取る場合は語学基準をクリアしないといけないケースがあるからです。

では、海外で働く際の事前ポイントを3つ上げます。

1)日本で看護師資格を取って働いておく。その経験があれば現地でも看護師試験に合格できる!

アメリカでは就労ビザを取得するのは大変!とよく言われます。アルバイトやパートと違って、フルタイムで働くことはアメリカのみならずどの国でも簡単ではありません。

ただ、アメリカの場合は州ごとに様々な決まりがあり、国として決まった働き方の基準はありません。よくアメリカでは「TOEIC、890点以上」の語学力が必要…といった基準を示す人がいますが、そういった明確なものがあるのではなく、実際にアメリカに行って現地でどうしたら看護師になれるのかを探すことが大事です。

様々な民族が住む国なので、言語も様々。また資格を取ってしまえば日系病院の就職口もありますから、そう問題はないはず。日本であれこれ悩むよりも、アメリカのどこに住んで看護師になるか…それをはっきりさせるのが一番でしょう。あとは、現地での知り合いを増やして味方を作ることです。

2)欧州の場合、医療関係者になっても給料が低い

イギリスやドイツ、フランスなど欧州では日本人が多く働いていますが、医療関係者はごく一握りです。イギリスの場合、医師や看護師の地位は低く、インド系の医師が多いことなど医療関係者の給料が極端に低いことで有名。看護師になっても生活できるのかどうかをよく調べることが大事。ドイツでもやはり看護師の給料は低い。看護師資格は取ったものの、周りはアジアやアフリカ系難民ばかり…という状況もよくあります。

フランスの場合は看護学校に通い、資格を取った後の就職先がなかなか見つからない。フランス系や旧フランス領のアフリカ系看護師を優先的に就業させます。とにかくフランス全土の求人病院に手紙を書いて面談させてもらう…その努力が必要となります。

それでも看護師と働くなら、日本人患者が訪れる日系病院かアメリカ系病院に勤務するのが一番「待遇がいい」ことになるでしょう。

3)アジアで働くなら、この国がお勧め

アジアで人気なのがオーストラリア。日本での看護師資格と経験年数が5年から7年程度あると有利だと言います。まずは看護学校に通う。この場合看護大学もありますが、やはり日本で事前にいろいろ調べるよりも、まずはワーキングホリデーなどを利用して現地で働いてみる。

そこでいろいろと情報を得るのが一番でしょう。オーストラリアではフィリピンの看護師も多く、英会話能力や医療英語能力試験に受からなければ競争相手に追い抜かれてしまいます。

ですが病院は多くあること、そして実際にアルバイトで看護助手などを務めることで情報を得ることが可能です。求人が多くあるので、働きやすい国と言えます。給料を考えると公立(州立)病院が良いと思います。

日本で事前に様々な情報を取りすぎない。まずは病院でしっかりと経験を積もう

海外に住みたいという方、海外で看護師として働きたい、という方。きっかけは様々でも、実際に住んで働くことは国によって大きく違います。

ただ、海外の看護師を受け入れる国は、それだけ多くの外国人患者(多国籍)がいることの証拠です。医療用語は基本的に各国共通ですが、看護師ができる医療行為が広いアメリカに比べて日本は限られています。

最終的にはどれだけ日本の病院でスキルを磨いたか…ということが大事。現地に行き、語学学校に通うなりすれば、必ず現地でしか得られない情報がわかるはずです。また、そうした情報はネットを通じて入ってくるとは限りません。どうしても海外で働きたい、住みたい、そのよりどころが看護師となればだれでも必死に語学を学ぶでしょう。

そのためには、クリニックではなく病院で研鑽を積みましょう。大学病院や大規模病院などで多くの患者や関係者がいるところで働く。その経験を生かして夢を叶えましょう。

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