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履歴書の書き方を要チェック!人気の病院はライバルが多い
大規模病院から開業医クリニックでの勤務まで、様々な働き方がありますが、あなたは現在の職場に何年勤めているのでしょうか?中には、10年、15年と働いている方、あるいは転職でまだ2年…という方もいらっしゃるでしょう。
看護師の資格があれば、全国どこでも仕事がある…というのは本当です。東京や大阪といった大都市から、地方の山村や漁村に至るまで、求人が減ることはありません。
およそ140万人から150万人の看護師・准看護師が日本にいることになっていますが、実際には50万人は休職中と言われています。
つまり、少なくとも90万人の看護師のうち、10%、9万人から10万人の看護師が毎年転職する、というデータがあります。となると、人気病院の求人はすぐに埋まってしまう可能性が高まります。
自分の気に入った職場で働きたい…と思ったならば、しっかりと準備をするのが大事。まずは、履歴書の書き方からチェックしていきましょう!
字がうまい、下手は採用には無関係
履歴書の書き方で大事なのは「きれいな字で書く」ことではありません!病院でも職場ではパソコンでの文章打ち込みが多いので、字のうまい下手は関係なく、殴り書きでなければ問題はないのです。丁寧に書く、それが相手に伝わればよいのです。
志望動機は「自分のスキルを売り込む」ことを書く
志望動機…と言うと、「大きな病院だから」「患者さんの人気が高いから」「設備が良いから」「待遇が良いと聞いたから」などと本音があるかもしれません。が、こういった部分は避けましょう。これはあくまでも、病院の経営方針を後追いしただけ。
あなたがこの病院に働く動機とは、「自分が今まで培ったスキルが生かせると考えたので…」とするのが無難です。スキルの内容は、ズバリ過去の自分の勤めた医療施設でのポジションや仕事内容。これをしっかりPRすべきでしょう。
前職(現職)を悪く書いてはいけない
今の病院を退職し、求人応募した理由が「人間関係で嫌になって」「仕事がハードで辛いので」という方、その気持ちは絶対に出してはいけません。あくまで「貴院で即戦力として働きたいと思い…」と肯定的な考えを書きましょう。
病院のパンフレットや公式サイトの「キャッチフレーズ」はあまり参考にしない
よく「患者さんのために」「地域の医療を支える」などというキャッチフレーズ、キャッチコピーが病院案内で採用されています。ですが、これはあくまでもその道のプロが制作したもので、病院の理念と一致しているだけ…と考えましょう。
病院はあくまでも患者への医療サービスの場。ですから、仕事ができるかどうかだけが大事です。「地域の中核病院なので、大学病院での経験を活かしたい」程度ならばよいのですが「地域の中核病院なので、大学病院ではできなかった地域住民との親身な交流をしていきたい」となると、仕事とは無関係なことに触れてしまいます。
この場合、自分が考える中核病院とは何か?を文章に取り入れるとまとまってきます。例えば「地域の中核病院ということで、周辺の市町村からの患者さんにも広く利用されるように努力していきたい」と書くと、この看護師は戦力になりそうだ…と思われることにつながるでしょう。
志望理由は《否定形》を入れない
志望理由、という部分があります。これは履歴書では最も大事な部分。人事担当者は毎年似たような文面を数十から数百も目にする場合があります。
となると、担当者が「これは!」と目を引くような一文を入れておけば採用のチャンスをぐっと引き寄せることになるでしょう。
まず、文章は短く。例えば「チームワークでの仕事を大事にしています」というPRの一文、これを「独りよがりにならないように仕事をします」と書くと否定的に受け取られます。つまり「○○にならないように」の《ならない》が否定形になっているわけです。
300文字から400文字の志望動機、志望理由。言いたいことは1つだけに絞る
「急性期病院での戦力になりたいと思い…」と書くと、病院の人事担当者とすれば「うちの病院の内容が分かっているな」と思うでしょう。この場合の「急性期病院」は1か所だけにしておきましょう。何度も書くと、文章としての印象がぼやけてしまいます。
動機、理由は「憧れていた病院なので…」が使える場合は使う。「自宅から通いやすく、余裕を持って仕事に臨めるため」といった文面も相手を安心させるのにもってこいです。余裕を持って臨む、とは「この人はストレス負けしないだろう」と安心してくれるわけです。
わずか300~400文字分しかないのが、志望動機、志望理由欄です。ですから控えめな言葉をまず添える。例えば「着実に仕事をこなして行きたい」「早くチームの一員に馴染めるように努力して参ります」といった言葉で締めます。
履歴書は「書き慣れ」が必要です。もし自分が不安だなあ…と思ったならば、家族や近しい友人に読んでもらうのも手でしょう。
中でも、添削指導してもらうケースがあります。転職サイトを利用すると、こういったサービスが受けられます。どんどん利用しましょう!