看護師の転職で小児科ってどうなの?小児科で働くメリットとデメリット!

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小児科病院、小児科クリニックは看護師の間でも人気の高い診療科。看護専門学校や看護大学でも、学生の多くは小児科への入職希望者が一番多いようです。

もちろん、クリニック以外では急性期である「周産期母子医療センター」や「NICU」といった集中治療室への勤務…というケースもあるでしょう。最近は40歳前後の高齢出産が非常に増えていますので、母子ともに健康ではない出産例も目だつようになっています。

ここでは、様々な小児科に転職したい看護師への「メリット」と「デメリット」をご紹介していきます。

小児科は圧倒的にクリニックが多い

全国にはどのくらいの小児科病院があるのでしょうか?

厚生労働省によると、日本の医療機関には43もの診療科目があります。その中で病床数20以上の「病院」の小児科は2,656施設。病院の総数は7,426ありますので、小児科を持つ病院は3割を超えていることがわかります。そのほかに、小児外科が363施設。総合病院やこども病院での看護師求人が少なくないのは、こうした理由です。

クリニックの場合はどうでしょうか?同じ調査では、クリニックの総数が100,461施設で、小児科クリニックは20,872施設。小児外科クリニックも383施設あることがわかっています(2014年10月1日現在)。全国にあるクリニックの5軒(院)に1軒が小児科クリニック…ということは、どの市町村にも小児科医がいて、看護師が働いている計算です。

現実には、小児科クリニックは減少している。その理由は小児科医のなり手がいないこと

少子化だから、過疎化が進む地方では仕事がないから若い人が定着しなくて…よくマスコミに登場するのが、こういった現実です。

ですが、実際に地方に行ってみると違う現実があります。それは「小児科クリニック」がない…という事実です。なぜ5軒に1軒が小児科クリニックのはずなのに、実際は違う…実は、クリニックの中に「小児科もあります」といったところがかなり多くなっているのです。

小児科クリニックは看護師さんにとっていきたい職場、No.1です。が、医師にとっては一番「なりたくないのが小児科医」で、小児科クリニックなんて開業したくないと考える医師が非常に多い、ということなのです。

なぜか?

  • 仕事がきつい
  • 子供は汚い
  • 診療報酬が低い
  • 親のわがままに付き合えない

実はこんな声がよく聞こえてくるのです。それってどういうこと?と思われるかもしれません。仕事がきついのは「エコー」「X線」「心電図」「呼吸の検査」「注射」「コミュニケーション」…こういったものを全て駆使してようやく眼科レベルの収入になる、そういった小児科医もいるほどです。

医師が「きついな~」と考えている小児科の仕事。ならば、看護師にとっても「大変だな~」と思われていることが予想できるわけです。

小児科クリニックで働くのはきつい?デメリットとは

小児科クリニックの場合、どんな小さなクリニックでも3人以上の看護師がいないと経営できません。受付が2人、看護師が5人、そして院長が1人というクリニックはざらです。

もし、このクリニックで1人の欠員がでて転職したとしましょう。当然、何年も何十年も開業しているクリニックならばベテラン看護師がてきぱきと働いています。その中にたった一人突然新人として働くことを想像してみましょう。

エコー検査、X線検査を行うのは専門技師かもしれませんが、そのたびに子供をうまくあやしながら部屋に連れて行って検査準備。親にも心配させないようにケア。そして子供の様子をチェックしながら、医師の次の処置を察知して作業、カルテの移動、会計への指示、次の患者とその親への対応…その間にも、待合室でのバイタルなどあまりにも多くのことが重なっていきます。

これは当然皮膚科や眼科よりはきつい…と言われるわけです。もちろん、どの科でもそれなりにきついのですが、とりわけ小児科は「患者+親(祖父母)」というセットですので、より仕事の負担が大きくなります。

そして、親の中には言葉の乱暴なケースや、物腰が粗暴な人も中にはいるもの。いわゆるモンペ対応もなかなか大変。ですから、看護師が4人5人といないといけないのです。

小児科クリニックはメリットも多い

ですが、小児科クリニックで働くメリットも少なくありません。意外な話ですが、小児科クリニックでは看護師の離職率が少ないのも事実。どのクリニックでも、子供相手+子供の親相手の看護師選びには院長が大変気を遣うようです。もし、子供からクレーム・親からクレームがくると大変。

今の親はスマホですぐに「あの小児科クリニックはダメ!」と一斉に情報が流布されます。そうなると、経営にも大打撃なのです。そうならないように、小児科クリニックの看護師同士も仲良くてきぱき仕事をするところが多くなっているのです。

子供の笑顔や親からの感謝などを聞くことで、仕事の大変さが吹っ飛ぶ…というのは、小児科だけの特権です。

小児科クリニックは、評判の良し悪しの差が大きい。よく選ばないと大変なことに

スマホでの情報交換でわかるように、小児科クリニックの命運は「看護師さんの対応」ひとつにかかっています。性格のきつい看護師がひとりいるだけで、患者がいなくなる…という話もあるほど。

ですから、小児科クリニックに転職したい場合は事前情報をキャッチしておくのが一番です。それには、自力で医院を探すのも良いですが、できれば看護師転職サイトで「小児科クリニックに強いコンサルタント」に対応してもらうのが良いでしょう。

コンサルタントの仕事は、病院の経営をうまく助けることです。せっかく紹介した看護師が働こうと思っていても、肝心のクリニックが左前ではどうしようもありません。ですから、コンサルタントはしっかりと経営診断して大丈夫だというクリニックを紹介してくれるのです。

あなたもぜひ、複数の転職サイトに登録して希望を叶えて行きましょう!

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