手術看護認定看護師とは。資格取得のメリットも大公開!

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手術看護人定款師とは

手術看護認定看護師とは日本看護協会による認定資格です。

手術看護分野において、熟練したスキルと知識を活かし、周手術期(術前・中・後)の患者さんに対して質の高い看護を提供できる看護師に与えられます。

手術医療はどうしても医療従事者がメインとなり、患者さんは受け身の状態となってしまいます。

手術室看護師の役目は患者さんの立場に立って、身体面、精神面、社会面の3つの要素からアセスメントし、より安全・安楽に手術を受けられるようにすることです。

医者は手術に集中します。患者さんの全体像を把握して、手術侵襲を最小限にし、二次的合併症を予防するための安全管理(例えば、体温管理、体位管理、手術機材・機器の管理)ができるのは看護師だけです。

また。術前、術中、術後の継続した看護の実施も求められます。手術看護認定看護師になることで豊富な知識とスキルを習得することができるので、より水準の高い看護を患者さんへ提供することができます。

認定看護師になるためには

認定看護師になるためには、第一に日本での看護師免許を有していること。そして、看護師免許取得後、実務研修が通算で5年以上あること。5年のうち3年以上は認定看護分野(手術室看護師)の実務研修が必要です。

その後、認定看護師教育機関で6ヶ月(615時間)手術看護分野について勉強します。6ヶ月以上、連続した昼間の教育であることが原則とされているため、この間病院勤務はできません。

受講後、認定審査(筆記試験)が行われます。筆記試験はマークシート方式で100分間の試験です。試験自体は半日で終わります。筆記試験に合格すれば、晴れて認定看護師になれます。

認定看護師になった後、5年毎に認定看護師の登録の更新が必要です。更新するには、看護実践時間が2000時間以上に達していること、また学会や研究会への参加、発表や、雑誌発表など研修実績、研究実績が規定の内容で50点以上に達していることが条件となります。

認定看護師に登録できたから終わりではなく、認定看護としての知識、スキル保持のため、最新医療に対応できるように、日々努力が必要です。

認定看護師資格取得にかかる費用について

認定看護師資格取得にかかる最低限の費用は約100万円です。さらに、受講している間は無給になるため、その間の生活費も考えなければなりません。費用を支援してくれる病院もあるので、認定看護師を目指す方は支援してくれる病院を調べてみてはいかがでしょうか。

では、実際に手術看護認定看護師になるとどのようなメリットがあるのか、お伝えしたいと思います。資格を取得するメリットは6つあります。

手術看護のエキスパートになれる

機械出しや外回りに関するスキルの向上、術中における合併症や安全管理に関する知識を深めることができます。また、術中看護だけでなく、術前、術後の看護に関する知識も増えるため、患者さんにより安全・安楽な手術看護を実践することができます。また、自分の知識を同僚看護師に広める事で手術室看護師全体の知識、技術アップへ繋がり、病棟の士気も上がります。

そして、豊富な知識、スキルを持つことで、医者や同僚からの信頼度も上がります。やはり、仕事で信頼してもらえると嬉しいですよね。手術看護の知識、スキルをどんどん高めようと、自身のモチベーションを高めることができます。

認定看護師手当がもらえる

手術看護認定看護師になることで、病院より認定看護師の資格手当がもらえます。病院によって料金は異なりますが、約5000円前後です。決して認定看護師の手当は高くはありませんが、もらえないよりは良いですね。

他の病棟への移動がほぼない

手術看護認定看護師になると手術室以外の病棟への移動は、自分で希望しない限りほぼないでしょう。

病院としても手術看護のエキスパートには手術室にいてほしいはずですので、よっぽどのことがない限り移動はあり得ません。ずっと手術室で働きたいという方は手術看護認定看護師を目指してみてはどうでしょうか。

夜勤がほとんどなくなり、日勤中心の勤務になる

認定看護師の役割として、看護師への指導、教育、相談の業務もあります。病棟内、病院内で研修や勉強会、指導の仕事が多くなるため、日勤中心の勤務シフトになります。

夜はオンコール体制の病院、夜勤がある病院など、病院によって手術室の勤務体制は様々ですが、夜は苦手、規則正しい生活をしたいという方は、認定看護師になることはメリットが大きいのではないでしょうか。

職位のアップも期待できる

認定看護師の資格があり、さらに実績があると、病院内でも重要なポジションの仕事を担う場合もあります。

職位が上がることも期待でます。

医療関係者との交流が深まる

病院内で勉強会や研修を開くことが増えるため、病院内の多病棟の看護師や他部門のスタッフとコミュニケーションを取る機会が増えます。

また、認定看護師教育機関で一緒だった看護師と学会であったり、多病院の医療関係者と話す機会があったりと、交流の場を広げることができます。

同じ志を持った人達との交流はとても良い刺激となります。

まとめ

手術看護認定看護師とはどういったものか、資格習得のメリットをまとめましたが、いかがでしたか。

認定看護師になるには費用、労力がかかります。しかし、看護師としてのキャリアアップとなります。

患者さんへのより良い手術看護を提供するために、認定看護師は必要な存在です。

興味のある方、チャレンジしようと思う方、ぜひ手術看護認定看護師を目指してもらいたいです。

 

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