小さいお子様がいる看護師の方必見!院内の託児所を利用する前に確認するべき3つのポイント

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就学前の乳幼児がいる看護師さんにとって、託児所や保育園、幼稚園は絶対に欠かせません。うちは「おばあちゃんが同居しているから…」といっても、一日中祖父母に子供を預けて仕事、というわけにはいきません……

うれしいことに、最近は「託児所付き」病院が少しずつ増えています。中には病棟内に託児所があるケースも。職場に乳幼児を連れて、勤務時間中は預けっぱなしにすることができ、終業時には子供を引き取る…そんな病院もあります。

ここでは、院内託児所についての気になるポイントを3つに絞ってみてみましょう。

病院内託児所は、2015年で2811か所あるが…

厚生労働省が毎年調査している「全国の病院数」。2016年1月は、178,300か所あることがわかりました。そのうち、入院病床が20以上ある病院の数は8,471か所。

では、院内託児所はどのくらいあるか、といえば「2,811」か所。ということは、病院の3分の1が託児所を持っている計算になります(厚生労働省『認可外保育施設の現況取りまとめ』より) 。

え!そんなにある?と思ってしまうかもしれませんが……全国にある178,300か所のうち、病院は2,811か所、つまり1.57%しかないことになります。

クリニック勤めの看護師さんの場合は、民間託児所に預けることがほとんど

自分は内科系クリニックに勤務していて、朝9時から午後6時までの日勤8時間、週3回…といったパート看護師の方の場合は民間の託児所に子供を預けるケースがほとんど。ですが、クリニックの中には「提携保育園」「提携託児所」といったサービスを利用しているところもあります。

こうしたサービスはクリニックだけでなく一般企業なども会員になっており、託児サービスを行う専門企業が都市部のオフィスビルに託児所を開設するなど、看護師さんにも便利なサービスとなっています。

ただ、こうした施設は1時間単位、1週間単位など料金が細かく分かれており、午後5時以降は割り増しになっていたり深夜料金や休日料金などが設定されていますので、せっかく働いても託児所料金が高くつき、給与額が見合わない場合もあります。

転職したい。まずは託児所が”どこに”あるかどうかを確認しよう

乳幼児を預けて、看護師職に復帰しようとする方や転居などで子連れ転職を考えている場合、託児所の有無は大事なポイントです。

その場合、ぜひ確認したいのが「院内」託児所。ここで「」を付けたのは意味があります。院内といえば病院の病棟内に託児所、保育施設がある…とイメージするでしょう。ですが、病院によっては「病院の敷地内に別棟で」託児所を持っているところもありますし、病院と道路一本離れて保育施設を持っているところもあります。

例えば、病院の真向かいに民間マンションやオフィスビルがあり、そこに病院施設として託児所や保育施設を持っている場合も少なくありません。厳密に言えば院内ではありませんが「託児所あり」という求人には間違いありません。

院内にこだわるか、近接でもいいのか…これによって、選択肢の幅が広がることもぜひ覚えていただきたいと思います。

院内保育は2歳までが基本

公立病院、大学病院、民間の総合病院…様々な大規模病院に併設される院内保育施設、院内託児所ですが、そのほとんどは「民間保育施設」が運営しているところが多いといってよいでしょう。

中には公立病院の院内託児所もありますが、夜間の預かりが行われていないケースがあります。公立病院が直に経営しているケースでは、職員も公務員の場合はほとんどですから、深夜勤務が想定されていないといってよいでしょう。

また、院内保育を確認する場合、その多くが2歳までを預かり基本としていることも注目しましょう。最長5歳まで預かってくれる託児所でも、院内の場合は「保育預かりの順番待ち」があり、3歳以上の幼児は院外の保育園や幼稚園に預けるような「雰囲気づくり」ができています。

理由は2つ。1歳から5歳の子供は成長度合いが高く、あっという間に大きくなります。ですから、1歳児と5歳児を一緒にさせるのは、子供にとってもメリットがないことが多いのです。遊び相手がいないままぽつんといる5歳児。野外での保育活動が少なく、寝ていることが多い1歳、2歳の子供中心になる託児所。

そう考えると、転職のポイントには次の2つを考えるべきとなるでしょう。

  • 院内保育所、あるいは託児所付きの病院を選ぶと、1歳~2歳の子供を預けて安心して勤務できる
  • 子供が3歳以上になった場合、保育園や幼稚園に入園させる可能性が高い。自宅と勤務先の病院の近くに幼稚園があるかどうかも確認しておくと安心

つまり、転職には「子供中心」の勤務場所選びが必要ということになるのです。

院内託児所は便利だが「オンコール」も多い

院内保育施設の良いところは、勤務時間が終わったらすぐに連れて帰宅できる点。そして、もう一つが子供の調子が悪くなった場合にすぐに連絡が入るという安心感でしょう。病棟勤務中のお母さん看護師も、子供の様子がわかりますし、病院の託児所ですから衛生面もばっちり。

ただ、反面「お子さんが熱を出しています」「ちょっと顔色が悪いです」といったコールがしょっちゅう入るケースもあります。保育士さんは医療関係者ではありませんから、子供の具合がどういった状況かはわからないこともあります。

院内だからこそ、気安く呼び出しされてしまうという看護師…意外に仕事が落ち着かないケースもあるようです。また、24時間保育がいつもあるのかどうかもしっかりと確認した方がよいでしょう。保育料も病院によってマチマチなことも理解しておきましょう。

院内の託児所を利用する前の”3つのポイント”をまとめてみます

  • 託児所が院内(病棟内)なのか、病棟外なのかを確認しよう
  • 子供が何歳まで利用できるのか、実際に託児所を見学して確認しよう
  • 院内と門外のメリット・デメリットをよく考えて選ぼう

いかがでしょうか?働く看護師さんにとって、院内託児所は縁の下の力持ち。ですが、託児所の存在だけを見て転職して「こんなはずじゃなかった…」という場合もあるでしょう。

よくよく考えて、いい施設に出会えるように探していきましょう!

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